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52週Something New week_47_バカと無知

Youtubeでフォローしている岡田斗司夫さんが薦めていた、
「バカと無知」~人間、この不都合な生き物、と読みました

世の中の不都合な真実に果敢に切り込む

多様性や平等に対し、差別や不公平が存在するのも事実で、それらを人間の進化論的、生物学的な観点から紐解くとても興味深い内容でした。

興味をひかれたポイント

・人は高度に社会的な生物であり、その中での生存戦略に最適化して進化してきた。したがって社会の中で自分のポジションを維持することが必要であり。「ポジティブ、良い出来事」よりも「損失、悪い出来事」に過敏に反応するように設計されている。

・生得的に公平を重んじることが乳幼児を対象にした実験でも表れているが、一方で不公平は社会システム的に必前提に発生するので、この認知的不協和を解消するために偏見や思い込みが発生する。

・認知能力が低い集団の方は自己を過大評価し、認知能力が高い集団は自己を過少評価しがち。(ダニング・クルーガー効果)

・記憶は脳に保存されているのではなく都度神経細胞のつながりが再構築されて意味のあるものとして再編集される。したがって記憶の改ざんや捏造が簡単にできることを多くの実験が証明している。

・共感ホルモン言われるオキシトシンは他者への共感力を高める一方で、共感力が高まると自分以外の集団(外集団)に対し排他的になることが実証されている。愛は世界を分断させるのか。

・避けようとするとよりそれを意識してしまう

感想

ワカンダフォーエバーでそれぞれの正義と正義がぶつかり合い戦争が起きると感じたことや、サバイバルゲームでのチーム内の連帯感を体験したばかりだったので、この本の内容がかなり腑に落ちました。自分の内集団の対象をなるべく広げられるようにしたいものです。

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