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会社辞めて田舎に行って起業や開業する前に必要なこと

僕たちは東京から北海道へ移住して夫婦で今、野菜直売所を経営しています。また僕は僕で法人を設立しているのですが、新型コロナ渦の影響によりフリーズ状態です。

起業や開業ありきの移住は危険極まりないかも!?

これからビジネスを始めようとしている人移住して開業したいと考えてらっしゃる方は多いことと思います。しかしながら、まずは自分にあった会社を探してみて欲しいです。起業なり開業という流れになった場合に、何か問題があったとしても、周囲からの積極的なサポートがないと非常に厳しいと思います。なので開業ありきで移住をと考えている方は、慎重に検討してください。起業家とか開業ってかっこいい!と思って、早々に起業すると、こんなはずじゃなかったって思われるはずです。そんなにかっこよくもないし、非常にタフな毎日です。

会社員だからこそできる体験や、時間がる

会社員には名刺が用意されています。とても恵まれていて安心感があります。もし独立開業を考えたのなら、その前にやるべきことを考えてみましょう。この世に生を受けたのなら、一度は一国一城の主になってみたいと思う気持ちもよくわかります。僕もそうでした。でも会社員というのは、とても恵まれた仕事だと思います。もしも、あなたが人生のために社会保障費を払わなければならず、それを雇用主が代わりに払ってくれたとしたらどうでしょう?その額はどれくらいになるでしょうか?

https://www.axc.ne.jp/column/axis-column/2011/0709/1444.html

結構な金額を会社が負担してくれていますよね?これは、所得税や健康保険料、年金保険料などの人件費を雇用主が負担しなければならず、雇用主はその分の人件費をカバーしているということです。

会社員を辞めてから、会社員の良さを知った

会社で働くことには多くの利点があります。チームとして上司や後輩、同期と苦楽を共にし、お互いを助けて、会社の収益を上げていくことで、安定した給料や年休、社会保障などが手に入るのです。それに、今の上司は昔ほど週末に残業するようには言わないでしょう。(どうなんだろ?w)ほとんどの人は週に40〜60時間程度を仕事に費やしているはずですから、会社に就職して人生を楽しむ方法を見つけようとするのは当然のことです。でも、自分でビジネスをしていると、そんな余裕はありません。働きすぎて、まだ利益の出ていないビジネスを構築するのは大変です。成功して有名になった起業家の話はたくさんありますが、僕たちのような小さなビジネスについては、歴史の教科書にも載りませんし、メディアなどに取り上げられることもごく稀だと思います。

起業・開業前の頭の中はお花畑状態

ビジネスを始めたばかりの頃は、それ以前の準備がめちゃくちゃ楽しかったです。大変だなんて1mm足りとも感じたことはありません。ワクワク感しかありませんでしたし、頭の中は正直お花畑でした。でもそれくらい頭の中がお花畑状態じゃないと起業や開業なんて出来ないんじゃないかと思います。試行錯誤はもちろんのこと、たくさんの調査や勉強が必要でした。今は妻とともに野菜直売所を運営しているのですが、野菜直売所という業種事態が未知の領域で、大学や道内有数の野菜直売所にアポイントを取得しレクチャーを頂きました。事業計画書を作成してプロに見ていただいたり、ビジコンにエントリーしてプレゼンテーションをしたこともあります。

フリーランスの時代とは言いますが…

日本のフリーランスの数は今後も増えていくと予想されています。特にパラレルワーカーは増えていくことでしょう。実は個人事業主は減少しているのです。これは何をもって起業・開業と言えるのか、その定義がグラデーション的になってきていることだと思います。例えば、会社員を辞めたいかどうかと聞かれたら、私はよく考えてから答えたと思います。やはり、安定した仕事を辞めて起業するというのは、かなり怖いことなので、会社に勤務しながら根気よくサブワーク的に実績を作っていくのもアリなのかなと思います。農業で言えば専業から兼業へという流れでしょうか?

僕たちのような自営業系かつ独立となると289万人で、フリーランスというカテゴリーの中では

約28%

の少数派です。何故なら単刀直入に言うと食べていけないからだと思います。

食べていけなくてもやるに値する仕事だと思えるかどうか

このマインドはとても大事なことですので、これから起業・開業する方々にはぜひお伝えしたいことです。また、その理由を世界中の人達にプレゼンテーションできるか。こういったことに揺るぎがなければ多少の困難など吹き飛ばすことができるでしょう。

世界にひとりも理解者がいない可能性があってもやりますか?

少し大げさかもしれませんが、起業や開業をすれば誰か良き理解者が現れるのではないかと想像することでしょう。何故なら開業前は頭の中がお花畑なのですから、例えばビジコン的なものに出て負けたとしても、頭の中がお花畑の場合は、審査員がよくなかったとかプラスに解釈してしまう場合があります。とはいえ、それはあながち間違いではないようです。

フランスのブラブラカーは、ベンチャーコンテストで負けています。超絶成功したベンチャー起業でも、或いは超絶成功するベンチャー企業こそ発想がぶっ飛んでるがために、理解者は現れないかもしれません。それでもやリ続ける自信があるか。そんなことを今考えます。

イノベーションとか起業とか言葉はカッコいいですが

無茶苦茶泥臭い毎日です。正直に言いますが、今開業前に戻れるのなら開業してるかどうか…。やってるかもなとも思いますが、絶対やってると言いきれない自分もいます。また開業前に戻りたいかといえば、半分はアグリーですが、半分は嫌です。またあんなつらい思いを…と想像するだけでゾッとします。イノベーションをという気持ちは今も無茶苦茶あります。持ってます。頭の中のお花畑は、秘めた情熱のような塊に形を変えて、僕たちの土台を支えてくれています。が…カッコいいことなんてないです。

起業・開業前の僕たちに今、僕が伝えたいこと

実は何もありません。僕たちは事業をスタートさせて以降、非常に多くの失敗をしました。ムダも沢山ありました。もったいないこともしました。チャンスも多々逸したかもしれません。でも、起業・開業前の僕たちに「ここはもっとこうした方がいいよ」って言っても聞く耳を持てなかっただろうと。でも今は違います。傾聴力のようなものが無ければ、事業はうまく行かないでしょう。世界には小さな声や小さなサイン、僅かな動きに満ちあふれています。世界が鳴らす、その小さな音や声に耳を傾けながら、引き続き、明日も。

移住×起業

で、移住すると知り合いがゼロになります。でもその方が起業や開業がうまくいくんじゃないかって最近感じています。人は移動することで、何かが得られるような気がしているのですが、その話はまた今度。

したっけ。また。

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