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「パンとパイ ほそいり」の、手ごねでつくる独創性溢れる逸品たち!@山梨県甲府市

住宅地の中に、ひっそりたたずむ「パンとパイ ほそいり」。外まで香ばしさが漂っていなければ、わからず引き返してしまいそうだった。
靴を脱いで中に上がると、ショーケースにたくさんのパンとパイが並べられていた。優柔不断すぎてしばらく迷っていたけれど、店員さんはほんわか温かく待っていてくれた。
機械化されているこの時代に、手ごねでつくられるパンとパイ。貴重なその味を、満喫した。

玄米キッシュ

パイで玄米を包もうだなんて、思いつきもしなかったこと。そしてこの和と洋の融合は、最高すぎる。
もっちもちの甘い玄米ごはんには人参や小豆が入っていて、断面の彩りも良い。表面にはチーズがかけられていて、パイのバター感も合わさって、まるでドリアやバターピラフを彷彿とさせる。
初めての「玄米キッシュ」は、私の頭とお腹に刻まれたおいしい記憶。

チーズパイ

常温だとふわふわ、冷やすと少しきゅっとしてチーズの濃厚さが引き立つ。パリパリのパイ生地を崩しながら、バターがしつこくないのであっさりと食べ進められる。

クロワッサン

ザックザク!音と共に楽しむクロワッサン。最初はバターが香ると思いきや、後から小麦の豊かな風味が追ってくる。小麦を味わうクロワッサンは、初めてかもしれない。
生地がみっしりしているので、手のひらサイズだけれどひとつで結構な満足感がある。

食パン

これは可愛いミニ食パン

何もつけなくてもおいしいやつ。バターがふんだんに使用されており、でもデニッシュより油っこくなくて、ちゃんと食パン。ふんわり甘さが漂ってきて、生地はもちもち、皮はパリッと。
サラダとこの食パンさえあれば、私は生きていける。

カンパーニュ

カリッとした皮は硬いのかと思いきや、食べるときに口の中が痛いなんてことはない。中はもっちり、1スライスでも食べ応えがある。なんせ、麦の味が濃いからなにも付けずして満足感ありあり。

外側の粉まみれな感じも好き

ライ麦いちじくくるみ

絶対おいしいやん!な組み合わせ。

みっしりしたライ麦生地の素朴さに、香ばしい風味豊かなくるみがごろごろ入り、いちじくの粒々が一面に撒かれていてそれをプチッと潰すたびにほのかに感じる甘み。

スペルトカンパーニュ

古代小麦を味わうためのカンパーニュ。スペルト小麦、スペルト全粒粉、スペルト酵母、とオールスペルトの珍しさ。
素朴ながらもどこか味に深みがあって、噛みしめるほどに旨い。何もつけずにこのまま、スペルトを楽しみたくなる。

上がスペルト、下がくるみパン

くるみパン

まず、くるみが美味しい!カリッと食感と香ばしさが、パン生地とよく合う。断面を見ても、くるみがゴロゴロ入っていて、見た目から嬉しい一品。

桃カスタードパイ

九月半ばまでの限定

丁寧にうすくスライスされた桃on豆乳クリームonパイ生地
豆乳クリームは甘さ控えめで、桃の甘みがよく引き立っていた。桃は、笛吹市にある大北農園のものを使っているらしい。
美味しい桃ありきとはいえど、それを最大限に生かしきる技も、このパイには表れている気がする。

レモンパイ

見た目も風味も爽やかな一品。くず粉で固めてあるのでふるふるとろーりとしたフィリングで、レモンの甘酸っぱさとパイのバターの薫りが同時に鼻を抜けていく。下層は豆乳クリームで、やはり主役の味を邪魔しない。


日持ちはするけれど、パイ生地がしんなりしてくるのでできるだけ早めに、とのことだった。
店員さんのお人柄は、手ごねによってパンとパイに織り込まれているような気がした。

冷蔵庫にいれておけば、しっとりしたパイ生地。ちょっと温めれば、パリッとしたパイ生地。どちらにしてもおいしく、一層一層手で織り込んでいると思うと、愛おしすぎる。

季節によって種類は変わるらしいので、定期的に訪れたい。次はどんな独創性に触れることができるのだろう。

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ごちそうさまでした。

パンとパイ ほそいり
・〒400-0041 山梨県甲府市上石田3丁目18−6
・営業日 木金土
・13:00〜18:00
instagram
・駐車場あり


これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!