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「好き」を追求した「珈琲 雨待ち」のおいしさをたしなむ@山梨県北杜市

もう少しいけば長野、という山梨の北端に「珈琲 雨待ち」という良い響きのカフェがある。小屋のような小さな店内には、オーナー夫婦の好きが詰まっていた。インスタグラムには、こんな投稿もあって惹かれる。

おいしさを噛みしめながら、店員さんとゆっくり話をして、永遠にくつろぎたくなる居心地の良さがあった。

2022年11月某日のメニュー
コーヒーへの強い想いを感じるメニュー
すべては珈琲のために

塩味タルティーヌ(ランチ1350円)

自家製リュスティックの上に、ジェズサラミとカルピスバターが乗せられて、畑で採れたお野菜の惣菜が付け合わせになっていた。
この野菜が、生命力溢れていてとてもおいしい。味付けも良いけど、素材そのものが良いのだろうと思える力強さがあった。

切ったばかりのジェズサラミはほわっと雪のようで、カルピスバターとともに口溶け豊かに消えていった。たまに弾ける黒胡椒がプチッと楽しく、もちもちリュスティックの上で展開される無秩序な重なりに嬉しくなる。この組み合わせはこれから変えていく予定らしく、「一期一会の味」とオススメされたのだが、出会えて良かった。

セットの珈琲も程よい苦さで、飲みやすい。かといって、ゴクゴク飲み干すのではなく、ちょっとずつ大切に飲みたい味わい。

オプションのミニデザートはシフォンケーキで、ファーストバイトでは噛んだという感覚すらなく、シフォンケーキの中に含まれる空気が全て口の中に充満した。唾液を含んでようやくスポンジがしっとりとして、噛み心地を感じられる。
そんな素朴な味わいに、粒がしっかり残った甘さ控えめのあんこがおいしい。あんこだけずっとなめていたいくらいに、風味がいい。

おいしさに理由はいらない。
ここに来て、本当にそう思う。おいしいものは、ただただありがたく、おいしくいただくに限る
もちろんその背景には、原料へのこだわりや作り方の丁寧さがあるのだろうけれど。

お土産で買ったチーズクッキーも、チーズそのものを食べているかのように、濃いチーズ味だった。「試食で半分だけ食べようと思っても、全部食べちゃうんですよね」と言っていた店員さんの気持ちが、すごくよく分かった。

食べるという日常のことで、好きを共有できるのがとても嬉しい。

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ごちそうさまでした。

珈琲 雨待ち
・〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町6191−1
・10:00〜16:30
・定休日 日・月・金
instagram
・駐車場あり(お店右側の道を入って左側の砂利のところ)


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