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【今日コレ受けvol.101】心のボーナス

7時に更新、24時間で消えてしまうショートエッセイ「CORECOLOR編集長 さとゆみの今日もコレカラ」。これを読んで、「朝ドラ受け」のようにそれぞれが自由に書くマガジン【今日コレ受け】に参加しています。


とある案件について、メッセージをいただいた。
「心を込めた、丁寧な仕事をしてくれてありがとう」という趣旨の言葉が書かれていて、うれしい、と共に驚いた。胸がぶわっと熱くなった。

そうか、私はこの仕事にものすごく心を込めていたのだ、と言われてはじめて気づいたからだ。

込めた心は、熱量は、確実に相手に伝わる。
それは原稿の精度かもしれないし、些細なやりとりの言葉からかもしれない。


だがもし、反対のことを言われたらどうだろうか。「今回のお仕事、残念でした」と言われたら……? 
きっとショックで落ち込む。場合によっては寝込むかもしれない。求められた期待に、応えられなかったのだ、と。

けれどそのとき、「自分が心を、熱量を込めて仕事をした」と思えたら、きっと立ち直れるんじゃないかと思った。やれるだけのことを精一杯していたら。

もちろん、応えられなかったところは真摯に反省し、分析し、改善しなければならないと思う。

でもその前に、誰かからの評価の前に、まずは自分に恥ずかしくない仕事をしたい。

少なくとも、「この仕事をしている自分が好き」とまっすぐ言えるように、怠けたり、弱音を吐きがちな自分のお尻を叩いていきたい。

それでいつか、もしまた昨日のような言葉をいただけたとしたら。
それはきっと、ボーナスだ。心への。

期待せずに、粛々とやっていこう。
……とか言いながら、ちょっぴり期待してしまう自分を戒めながら。

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