バカを使えない奴はバカだと思った時点で自分もまたバカなのだ

哲学的なタイトルでごめんなさい。
こんなタイトルの時は長めなので覚悟して読んでください。

諺にも「馬鹿と鋏は使いよう」という有名なモノがありますが、人生生きていると「バカだなぁ」とか「使えねぇな」って思うコトは多々あり過ぎて山の様になってると思います。

この諺の通りで「バカだなぁ」と思うならその人に適した物を探したりするのが、「バカだなぁ」と言ってる人の役割だと思います。
けど、結局、そう言いながらその人を上手く使えてない時点で「バカだなぁ」と言ってる人もバカなんです。きっと。

バカがバカをバカだと言うこの世はまさにバカ天国(いや、地獄か…)なのであります。

そもそも、なぜ人は他人を見て「バカだなぁ」と思うのでしょうか。
ソレはとても簡単で【他人】だからです。

人は皆、自分のコトをバカだとは思っていません。
たまに失敗した時だったり、謙遜した時に「いやいや私なんて…」と能力のないふりをして己がバカの様に振る舞いますが、常に自分をバカだと思ってる人はなかなかいないです(たまに居ますがこのタイプは非常に面倒くさいので後に書きます)。

人は他人を見て、自分を【投影】しているのです。
つまり、「自分だったらこうするのに」と自分がやったら上手くできるかどうかも分からない様なコトを他人がやってヘマしてるのをいいコトに上から目線で考えちゃうんですね。

けど、実はそれが分かるってコトは自分自身もソコで何度も嫌な思いをしてるんです。
大袈裟な言い方をすると自分の【トラウマ】といいますか、恥ずかしかったり悔しかったりした【過去の自分】を相手に重ねちゃうから、そう思っちゃうんです。

けどね、それってハッキリいいまして「大きなお世話」なんですね。
だって、他人はその人じゃないから。
他人は他人の人生を生きてるんだから放っておいたらいいんです。その人が経験して乗り越えて行くしかないから。

私はコレを自分の子供やっちゃいます。
本当にお節介なのでやめた方がいいですね。
そういう意味じゃ私はどうしょうもない大バカです。はい、出ました!こんな時だけ馬鹿を自認するよくいるタイプの人間です(笑)

で、厄介なのが先程書いた自分のコトを常にバカだと思って卑下して生きている人ですね。このタイプは本当に厄介です。マジで。

こういう人って頑張り屋さんなんです。
偉いんです。常に努力して全力で最善を探して走り続けます。周りからみたら本当に凄い人です。

けど、本人はそう思っちゃいないんです。
「まだできる!もっとできる!」そして結果に対して「もっとできた…まだできた…」と決して自分を認めない。褒めない。

他方で私はチャラいですよ。
無事で終われば「OK~!サイコー!無事に済んだ!」ですからね。非常に低いレベルです(笑)

さて、話を戻しまして、先程の自分が常にできてないと思って努力を惜しまない人というのは唯一にして最大の欠点(と言っていいのかな?)があります。
ソレは他人にもそんな自分を投影させてしまうコト。

以下、このタイプを努力さんと呼びます。
努力さんにとっては大多数の人が「努力してないダメな人」「努力すればできたのにしない人」「楽してる人」「レベルが低い人」という様に要は他人が【グータラ】に見えてしまいイライラしてしまうというところなんです。

そんなね。努力し続けてる人なんてそうそういないです。ガス欠になっちゃうから。
何事も【程々】で生きるんです。みんな。

けど、それが分からないから努力さんはこう思います。
「こんな私でもやれるコトがなんでできないの!?」と。

そらできんって(笑)
まあ、他人だから言えるコトなんですが、そんな方は努力してる自分をそろそろ認めてあげてもいいんじゃないですかね。
ソレができないから未だに努力し続けてるのだと思いますけど。

そして、こんな努力さんより更に面倒なヤツってのがいるんです。
ソレは「自分が天才だと思ってるバカ」。
コレはもう私ですね(笑)

人よりできないコトは多いですが、一部ちょっと人よりできるコトを棚に上げて自分を「なかなかやるやん」と過剰評価している人います。コレはなかなかややこしい。

もう【プライド】の塊ですね。
なんせ自分はできると思ってますから、他人からどーのこーの言われるのが1番ダルい(褒められるのは大好き)です。

そして、自分は出来ると思ってるもんだから他人のコトはやたら悪く見えます。
「なんでこうしないんだろう」「あー勿体ない時間と労力が」と非常に良い言葉で言えば【達観】しております。悪く言えば「頭でっかちで行動しないが口だけはよく動き態度がでかい傲慢なヤツ」ですね。本当に嫌なヤツです(笑)

けどね。こういうヤツを上手いコト使える様に世間様がならんコトにはどうにもならんのです(何様だ)。

こういうタイプは褒めてやればなんでもします。「ブタもおだてりゃ木に登る」を地で行く様なヤツです。簡単に使えます。しかも、感謝の言葉さえ言っとけばニコニコしてます。
金銭などより如何に自己が満たされるかがその人のステータスなので本当に金がかからない使い勝手がいいヤツです。

「馬鹿と鋏は使いよう」という言葉は、こういうタイプの為にあるのです。
そして「馬鹿は風邪をひかない」と言いますが、違います。
バカはバカだから自分が風邪をひいてるコトに気づかない程バカなのです。
全く自分が見えていません。
自分の自己満足を他人が笑おうが関係なく、全ては自己完結している人なのです。

以前、noteに「凡才以下の生き方」というタイトルで書いた記憶があるが、この様なタイプは人からの評価では生きられないタイプです。むしろ天才を睨み凡才を拒むが故の非常に偏った人間が形成されます。

私みたい人間が稀に、ごく稀にいます。
こういう人は「上手く使おう」と思って下さい。その方がどちらにとって幸せです。

決して「正してやろう」なんて思わないで下さい。ソレは反発しか生まず不仲の原因となります。正しさに置いては自己に絶対的な価値観があるので踏み込まれると反発しか起こしません。

「このバカは褒めときゃなんでもやるから、上手く使おう。」と思ってお付き合い頂けたら私も生きやすい。
そしてやらした結果が意にそぐわなくても「コレは向いてなかったか。私がやった方がいいから違うコトをやらせてみよう」と切り替えていただくと更に生きやすいです。

バカについて語ると自分の取扱説明書の様になるというなんともおバカな結末ですが、今日はこの辺で失礼します。
長文にお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。

ほいたら、また。

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