季節。
あの頃は4等分だった季節も、今では割合が変わり、緩やかにグラデーション化した気がする。知らない間に季節が1つになってしまうんじゃないだろうかと、少し心配しています。
乗り換え駅の側にある森の、夜の演目が、蝉時雨からコロコロとしたコオロギの合奏に変わりました。過ごしやすいし、静かな冬に向かう、自分が生まれた秋が一番好きだけど、騒がしかった夏が終わるのが一番寂しい。賑やかさの蚊帳の外ではあるけれど。夏だけに。
バターになってさらに溶けそうなぐらいスピーディーな時の流れに、身を任せるどころか完全に振り落とされています。人と話すときに、無理して情報量を増やしたり、面白いこと言おうとしたり、無いものを捻り出したり、こねくり回さないで、既に頭の中にあるものをゆっくり口に出していけばいいのかな、と思いました。言いたいことが滲んでぼやけてしまうよりは。