「優しいモンブラン」の優しさとは

　文春マルシェに新しい商品が12種類届きました。今回の新商品の特徴はスイーツ部門強化で、大粒びわゼリー、ナッツぎっしり塩味チーズクッキー、ふかふかロールケーキ、優しいモンブランなど新商品の半分をスイーツが占めています。

　私の趣味は料理なのですが、広い意味では同じ「調理」というジャンルでも、いわゆる総菜系料理とスイーツづくりは全く違います。総菜系は「ちょっと辛みが足りないから、ここで豆板醤をいれよう」とか「家に酢がないからレモンを絞っちゃうか」など、いい加減というか自分自身で考えて作れる範疇がかなり大きい分野です。
　しかしスイーツはレシピ通りにしっかり計量しないと出来ない（と聞いている）ので、きっときっちりすることが好きな性格の人に向いているんだと思います。なので、私にとってスイーツはもっぱら食べる専用。だからおいしいスイーツであることは必須なのです。

　今回のスイーツはすべて試食したので美味しいことはわかっていますが、中でも一番感激したのが「優しいモンブラン」でした。
　パティシエールの中村仁美さんは、特定原材料のアレルギーを持つ子どもでも食べられるケーキを作ってほしいという依頼を受けたことをきっかけに、単にアレルゲンとなる食材を抜くだけでなく、それでいて誰もがおいしいと思えるケーキを作ろうと考え、試作を重ねた末に、このモンブランを完成させました。小麦の代わりにアーモンドプードル（粉末状に加工したアーモンド）を使うなど、卵、小麦、乳製品未使用で作ったモンブランですが、なにも知らされずに食べると乳製品を使用していないなんて思えない味わいです。栗のペーストもほどよい甘さで、とてもリッチ。このケーキに「優しい」と名付けた意味がよくわかります。アレルギーの有無とは関係なく、多くの方におすすめしたいスイーツです。

　※本商品は原材料に卵、小麦粉、乳製品を使用せずに製造しておりますが、製造工房内では卵、小麦粉、乳製品を使用した商品を製造しております。予めご了承ください。特定原材料に準ずるものとしてアーモンド、ゼラチンを含んでいます。