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ランニング記録データの利活用①

概要

昨年12月から趣味でランニングを始め、7か月間で東京・京都間に相当する約470kmを走りました。

ランニングを続けていたところ、BIに興味を持つ機会があり、ランニングの度に記録していた走行データを使ってPower BIでダッシュボードを作成することにしました。BIはほぼ初心者でしたが、本で10時間程度勉強して、10時間程度Power BI上で試行錯誤を繰り返すことで自分用のダッシュボードを作ることができました。

完成したダッシュボードは以下のようなイメージです。デザイン面、特に色使いの面で改良の余地を感じますが、機能面では満足していて日々活用しています。

左:1か月単位でデータを表示(6月) / 右:全期間でデータを集計して表示(7月時点の最新版)

編集の都合により、本記事の執筆時期(6月20日から6月30日、7月5日から7月10日)と公開時期に多少の時差があります。ご了承ください。




自己紹介とランニングの話

いつも弊社のブログをお読みくださりありがとうございます、分析屋 研究開発チームのkです。普段はAI開発をやっているのですが、今回は、約半年前に趣味で始めたランニングと勉強中のBIについて書きます。

私はBIに入門したばかりなので、この記事の中で、技術的に何か特別なことが書けるわけではありませんが、ダッシュボードが徐々に作成されていく様子を見て楽しんでいただければ幸いです。

ランニングの習慣化

私は、学生時代にテニスをやっていたり、卒論に行き詰まっては学内の周回コースを走り回ったりしていたことはあるのですが、元々インドア派ということもあり社会人になってからは運動から縁遠くなってしまいました。

そんな中、運動不足がたたり体重が「ちょこっと」増えてしまいました。このままではマズいと思い、「どうすれば挫折せずに運動を続けられるか」を1か月間考え続けた結果、「200kcal分運動する(だけ)ダイエット」を考案しました。

このダイエットのいいところは

  • 200kcal消費しさえすればいいので、途中で歩いたり立ち止まったりしてもいい点

  • 消費カロリーと摂取カロリーを結び付けやすく、「食べ過ぎても運動すればチャラにできるしな!」という心理的余裕が生まれる点

  • 200kcal消費するのにかかる時間が徐々に短くなるので、成長が感じられてモチベーションを維持できる点

などです。

私はこのダイエット方法のおかげで運動習慣がつき、今でも週2~3回の運動を続けられています。

有酸素運動のご紹介

半年間以上ランニングを続けてわかった有酸素運動のメリットと必要な持ち物をご紹介します。

有酸素運動のメリット

  1. 好きな強度・頻度で運動できる
    速度調整が便利なので私はランニングマシーンで運動していますが、散歩に行くのも、駅の階段を上るのも、掃除機をかけるのも有酸素運動です。続けるコツは楽しむことと無理をしないことです

  2. カロリー消費効率が高い
    私の場合、時速10kmで1時間走ると600 ~ 800kcal消費できます。7か月間で約11kg痩せました

  3. 頭が一時的にスッキリして勉強がはかどる
    運動後3時間くらい頭がスッキリした状態が続きます。コンピューターでいう「キャッシュクリア」や「ガベージコレクション」のような効果があるのかもしれません

有酸素運動の持ち物

  1. 水筒
    ペットボトルよりも口が細いものを選びましょう。口の大きな水筒で走りながら水を飲もうとすると、水がこぼれてウェアがびしょびしょになります

  2. スマホ・スマートウォッチ
    走行距離や走行時間を記録してデータを集めましょう

  3. ワイヤレスイヤホン
    走っているとき特有の「青春感」を感じながら、ゴキゲンな音楽を聴くことで楽しく運動できます

運動時の注意点

楽しく運動を続けるためにはいくつか注意点があります。

  1. 自分に合ったウェア・シューズを着用しましょう。

  2. 運動前後にはストレッチをして怪我を予防しましょう。

  3. 運動中は自分の体力と相談し、ペースを調整しましょう。過度な運動は健康を害することがあります。

  4. 運動中は適宜水分などを補給しましょう。また、痛みや違和感があるときはすぐに運動を中止しましょう。

  5. 運動後は十分な休息を取りましょう。回復が不十分な状態で運動をすると怪我をするおそれがあります。

有酸素運動の話はこれくらいにして本題に移ります。


BI入門のきっかけ

何かに使うだろうと思ってアプリで運動記録のデータを貯めておいたのですが、特に有効活用することもないまま3か月以上経ってしまいました。

そんな中、弊社が毎年春と秋に出展させていただいている展示会イベントに参加しました。展示会では、私が所属するAIチームと、BIツールやエクセルなどを専門に扱う業務効率化チームが合同でブース出展しています。ブースに来場される方は、AIのソリューションをお探しの方だったり、BI導入を検討中の方だったり、管理者不在となったエクセルツールの改修でお困りの方だったりと様々です。

私はAI担当ですが、せっかく合同出展しているので「BIの話が来ても初期対応ができるように勉強しておこう」と事前学習してから臨んだところ、弊社のBIエンジニアと当日ゆっくり情報交換できたことや、BI導入の商談の様子を間近で見られたこともあり、「BI、おもしろいかもしれない!」と感じ、BIの学習をすることにしました。

BIを学ぶときはサンプルデータを使ってダッシュボード作成の手順を学ぶことが多いですが、入社研修でTableauを「ちょびっと」触ったことがあるのでそれは飛ばして、手元にある運動記録のデータを使って自分用のダッシュボードを設計・作成することにしました。


ダッシュボード作成の準備

ダッシュボード作成に取り掛かる前にいくつか準備をします。

利用イメージの明確化

せっかくダッシュボードを作っても、徐々に見なくなって、最終的には全く見なくなってしまってはもったいないです。そこで5W1Hを使って利用イメージを明確にします。

BIツールの選定

以下の観点から、今回はBIツールとしてPower BIのモバイル版を使うことにしました。

  • スマホのアプリでダッシュボードが見られる

  • 無料で使える

  • ダッシュボードを自分だけに公開できる

事前学習

ダッシュボード作成を始めたいのですが、上にも書いた通り、私は約3年前の入社研修でTableauを少し触った程度で、BIの知識やスキルがほとんどありません。そこでダッシュボード作成に取り掛かる前に以下の本で基礎を学習しました。

  • 『ビジネスダッシュボード 設計・実装ガイドブック 成果を生み出すデータと分析のデザイン』

ダッシュボード作成の設計・実装・運用まで幅広くカバーした本で、役に立つダッシュボードを作るノウハウが詰まっています。3時間で読めました。

  • 『Microsoft Power BI[実践]入門 ――BI初心者でもすぐできる!リアルタイム分析・可視化の手引きとリファレンス』

BIの初心者でもPower BIを利用できるように、「基本編」「レファレンス編」「ハンズオン編」の3部構成になっています。ハンズオンを全部やったので最後まで読むのに7時間かかりました。


ダッシュボードのデザイン

ダッシュボード作成の準備ができたので、ダッシュボードのデザインを考えます。

ダッシュボードに載せる項目

本当に必要なダッシュボードを作るために、ダッシュボードで何を確認したいのか整理します。項目が多すぎても見切れないので、厳選して以下の3つに絞りました。項目は優先度の高い順に並べています。

また、月単位でデータを見られるようにしたいので、スライサーで年月を選べるようにします。年単位や全期間で見られる機能は追々作ります。

ビジュアルの配置

ダッシュボードに載せる項目(ビジュアル)が決まったので、次は配置を考えます。今回はスマホアプリで閲覧するため縦型とし、優先度の高い順に上から配置していきます。また、スクロールしなくてもいいようにするため、すべてのビジュアルが1画面に収まるようにサイズを調整します。

まず、画面上部にはタイトルとスライサーを配置します。スライサーでは年月を選べるようにして、1か月単位で記録を見られるようにします。

その下にゲージを配置して、その月の合計走行距離と目標値の大小を比較できるようにします。

その下にカードを4枚配置して、合計走行距離や合計消費カロリーなどを確認できるようにします。

最後に、一番下にカレンダーを配置します。ランニングをした日には走行距離を表示することで、1か月間の走行距離を一覧できるようにします。

画面イメージの作成

配置が決まったので画面イメージを作成します。実務ではPower Pointやデザインソフトなどを使って作ることが多いようですが、今回はPower BIで空のビジュアルを置いて作ることにしました。

モバイル用の画面を作りたいのですが、Power BIではデスクトップ用の画面を作って、それをもとにモバイル用の画面を作るフローになっているようです。そこで、まずはデスクトップ用の画面を作ります。

Power BIで作成したデスクトップ用の画面イメージ

デスクトップ用の画面を元に、サイズや配置を調整してモバイル用の画面を作ります。

必要な項目を1画面に収めることができたので一旦これで仮確定し、あとで細かい調整をします。

左:Power BIで作成したモバイル用の画面イメージ / 右:左の画像の上にビジュアル名を書いたもの


次回予告

有酸素運動の話で文字数を使いすぎてしまったので今回はここで終わりにします。次回は、技術ブログらしく、Pythonで複数のjsonファイルから値を取り出してcsvに変換したり、Power BIでcsvファイルを読み込んだり、ビジュアルを作成したりします。




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分析屋ではBIを使ったデータ可視化に関するサービスサイトもございます。Power BIに関するお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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