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米国債買おうか悩んだ話

米国株やってる人なら2022年という年は悲惨なものになったと思います。

 私の場合、米国個別株は、含み損のものも含み益のものも早々に全て処分し、今はETFのみでやっております。

 そしてこの大幅利上げです。

増えない株式よりも米国債買った方が利回りは確定してるのでいいのではないかと考えたわけです。


ということで米国債(特にストリップス債)を見てみます。


出典 SBI証券


その前にまず、普通の利付債とストリップ債の違いなんですが、簡単に言いますと利付債は償還期限まで、年2回利払いが行われ、単利で増えていく債券になります。
 (分かりやすくするため経過利子の話は割愛)

もちろん利払いによって得られた利子には税金がかかります。

一方、ストリップス債は利払いがありません。

利回りの分、額面価格が割り引かれて販売されている債券です。

 上記の表の一番上にあるストリップス債であれば、額面価格の96.43%で購入できるというわけです。
 そして、償還日に額面価格で償還されます。
(その時に税金がかかります)


私の場合、毎年のインカムには拘らないので複利運用のできるストリップス債がいいと感じました。


さらにいうと、買うとしたら短期債です。

長期債を持つくらいなら、株式をその期間持った方がパフォーマンスは高いと考えています。

また、長短金利差が逆転したことにより、短期債の利回りが上がっていることも私にとっては好都合です。


為替の影響をどう考えるか


これ結構でかいと思うんですよね。

2022年は歴史的円安となりました。

2023年1月2日現在、ドル円は131.1円です。

債券利回り以上に為替が円高に振れた場合、マイナスになってしまいます。
債券利回り4%とすると約125円くらいでマイ転です。(複利計算してないので大雑把な数値です。)

ここをどう考えるかですが、125円というのは私にとってはなくはない数字かなと。

(あくまで短期目線での話です。長期債であれば利払いが増えますから、その分どっしりと構えていられると思います。)


(2023年2月5日追記)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券のHPで既発外国債券のシミュレーションができることを他の方のnoteの記事で知りました。

 画像は割愛しますが、債券に興味のある方はシミュレーションしてみることをお勧めします。

損益分岐点の為替レートや、その時にどのくらい利益があるかなどすぐにわかるので使いやすいです。



トータルでは結局株式が強い


米国株界隈では有名な以下の表をご覧ください。

出典 ジェレミー・シーゲル

シーゲル教授によると過去200年のデータに基いたインフレ調整後のトータルリターンがこれらしいです。

いろいろ悩んだところで結局、ここに帰ってくるんですよね。(私はあくまで長期投資です)

つまり、短期間で株式が沈んだからといって、長期的には債券を上回るリターンなのだから変にガチャガチャするよか株式ETFを買い増しした方がよいのではないかと。

当然ながら株価が上がっても円高に振れれば大して上がりません(円換算した場合)。

 しかしそうなった場合でも長期的に見た場合、リターンの低い債券よりも株式の方がダメージは少ないと考えられます。

よって

「債券は買わず、今までどおり航路は変えない。」

という(ありきたりの)結論に至りました。


なお、生債券ではなくETFについても考えましたが、だったら株式ETFでよくね?という心の声が聞こえたのでやめました。


あと、

よく考えたら、私まだ30台中盤なんですね。

決まった額の給与が毎月入るわけでして…
この歳で債券持つ必要があるのかと。

株式で「ガンガンいこうぜ」でよいのではないかと改めて思いましたので、やっぱり債券はなしです。



あと、マニアックなところでいうと外貨建てMMFを買うことも少し考えましたが秒でやめました。

ちなみにMMFとは簡単に言うと、安全性の高い公社債などに投資する投資信託の一種です。

出典 SBI証券

手数料低いし、いつ売却してもいいし、分配金は月末に再投資されるしで悪い商品ではないのですが、いかんせん税金が…

出典 SBI証券

↑しっかり税金が引かれた上で再投資されるんですよね。
(MMFの場合、実際のところ、値下がりリスクはほとんどないという良さはありますよ。)

 とはいえ、国内の投資信託のような税の繰延べ効果がありません。
(これならE-MAXIS SLIMのSP500かオルカンでええやん)


さらに書くと、

(外貨建てで投資したいとの希望がない限り)来年から拡充されるNISAにぶっ込んだらええやんと。

税金かからないし。


以上、結局今までの話は何だったんだ的なグダグダな文章となりましたことを深くお詫びしつつ、締めのあいさつとさせていただきます。


あざした。

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