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司法書士はやめとけ?需要・将来性をデータとイラストで可視化してみた【市場分析】
どもー。
分析太郎です。
今回は司法書士の
市場分析レポートです。
仕事の将来性を把握する上で、
市場分析は必要不可欠です。
起業するにせよ転職するにせよ、
将来性を把握しておかないと
キャリア選択で誤った道を
選びかねません。
なので分析太郎が、
データとイラストを駆使して、
将来性を分析しました。
それでは、見ていきましょう。
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【第一章】司法書士の市場規模
そもそも市場規模とは?
第一章では、司法書士業界の市場規模から
確認していきましょう。
その前に、市場規模について説明します。
市場規模とは、
その市場で取引されるお金の量を表します。
取引される金額が大きいほど、
市場規模は大きくなります。
そして市場の中に、
需要(お客さん)と供給(事業者)が
存在します。
これらを釣りで例えるなら、
市場規模=釣り堀の大きさ
供給=釣り人
需要=狙っている魚
と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459056720-ov2sRddSgv.png?width=800)
そして、需要と供給にはバランスがあります。
イラストにするとこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459067659-KX6O1kRgj3.png?width=800)
本レポートでは、
司法書士市場が4つのうち
どこに分類されるかを、
行政機関や業界団体のデータを
フル活用して考察していきます。
それでは、本題に話を移しましょう。
司法書士業界の市場規模は?
それでは最初に、
司法書士業界の市場規模を確認しましょう。
サービス産業動向調査(総務省)のによれば、
2018年の司法書士市場規模は2,855億円でした。
思っていたよりも小さいなという印象です。
推移のグラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459066802-LaKjpm24MW.png?width=800)
出典①:2013年 サービス産業動向調査(総務省)
出典②:2014年 サービス産業動向調査(総務省)
出典③:2015年 サービス産業動向調査(総務省)
出典④:2016年 サービス産業動向調査(総務省)
出典⑤:2017年 サービス産業動向調査(総務省)
出典⑥:2018年 サービス産業動向調査(総務省)
市場はほぼ横ばいで推移しているようです。
つまり、取引されるお金の量に
大きな増減はないということですね。
ちなみにその他の士業と
大きさを比較するとこんな感じです。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459082875-5troaimzVX.png?width=800)
出典:サービス産業動向調査(総務省)
同じ士業ですが、この5つの中では
司法書士市場はちょうど真ん中に位置します。
従業者一人あたりの年間売上高も
司法書士が3番目です。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459075684-RJ4yiq1AMX.png?width=800)
出典:2018年 サービス産業動向調査(総務省)
話を市場規模に戻しますね。
司法書士市場と同規模の市場には
下記市場が挙げられます。
ネイル(2,321億円)
映画(2,612億円)
学童保育(2,862億円)
国内市場の立ち位置としてはこのあたりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459107126-0tMJq2HS9C.png?width=800)
出典:市場規模マップ
この市場で、需給バランスは
どうなっているのでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459052354-FDfy34LcGj.png?width=800)
確認していきましょう。
司法書士市場の供給は増えてるの?
それでは司法書士市場の
需給バランスを確認しましょう。
まずは供給から確認します。
日本司法書士会連合会のデータによれば、
2023年時点の司法書士数は23,098人、
推移は増加傾向にありました。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459811278-yC09dQIt5D.png?width=800)
出典①:司法書士白書2022年版(日本司法書士会連合会)
出典②:全国司法書士会一覧(日本司法書士会連合会)
2000年時点から
約30%増加しています。
ただ、増加率は少しずつ
鈍化しているようです。
表を作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459053083-Py9O5tXnoS.png?width=800)
※2023年増加率のみ2021年比
出典①:司法書士白書2022年版(日本司法書士会連合会)
出典②:全国司法書士会一覧(日本司法書士会連合会)
鈍化傾向にはあるものの、
毎年着実に増加していることには
間違いありません。
また、
平成15年から司法書士法人の
設立が可能になりました。
法人も着実に増えているようです。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459061126-oJQFAZPKPg.png?width=800)
出典:司法書士白書2022年版(日本司法書士会連合会)
司法書士は
法人化の流れがさらに加速
しそうですね。
まとめると、
・司法書士の数は増加傾向
・司法書士法人数の数も増加傾向
つまり供給者が
増加しているということなので、
需給バランスは供給のウエイトが
重くなっているのではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459073558-w8orRXsH8C.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1692459056545-1S2ooZzOqc.png?width=800)
では、需要はどう
推移しているでしょうか。
確認していきましょう。
司法書士の需要は増えてるの?
それでは、
司法書士市場の需要を確認しましょう。
chatGPTに「司法書士の仕事内容を3行で教えて」と
聞いたところ、このように答えました。
司法書士は、不動産登記や相続手続き、遺言書作成などの法的文書の作成や手続きを支援し、法律に基づくアドバイスを提供します。
つまり、
登記件数
相続件数
遺言作成
上記3つが増えているかどうかによって、
需要の増減を判断できます。
司法書士の数は増えているので、
増えていないと困りますね。
確認していきましょう。
登記件数は増えている?
それでははじめに、
登記件数を確認していきましょう。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459067363-3bZL88C65n.png?width=800)
出典:登記統計(法務省)
あ~…。
登記件数は減少傾向にあるようです。
行政書士の数が増える中、
これは良くない傾向です。
登記件数の中で最も
大きい割合をしめる、
不動産登記件数と
商業登記件数の推移を
確認してみましょう。
まずは不動産登記件数です。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459105147-7DNoycr6Ze.png?width=800)
出典:登記統計(法務省)
2006時点から、35.6%減少しています。
司法書士にとってはつらいですね。
では商業登記件数はどうでしょうか。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459104588-2RqkmcoNlj.png?width=800)
出典:登記統計(法務省)
2006~2010年で急減少し、
それ以降は横ばいか、微増という
形で推移しています。
では、相続件数はどうでしょうか。
被相続人(亡くなった方)の推移を
確認してみましょう。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459052704-usAXyUTYPO.png?width=800)
出典:令和3年分 相続税の申告実績の概要(国税庁)
被相続人の数は増加傾向にありました。
相続手続きが発生すると言うことは、
その分司法書士に手続きを依頼される方も
増えることが想定されます。
これは司法書士にとってはよい傾向ですね。
では、遺言状の件数はどうでしょうか。
確認していきましょう。
遺言状の作成件数は?
では、遺言状の作成件数は
増加しているのでしょうか。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459076378-9MnV0X1hgL.png?width=800)
出典:令和3年の遺言公正証書作成件数について(日本公証人連合会)
う~む…。
グラフの通り、
遺言状の作成件数にはあまり変化がありません。
司法書士の数は年々増加しておりますので、
その分増えて貰わないと困るのですが…。
ご注意頂きたいのは、
遺言状は弁護士や行政書士にも
依頼される方が多いようなのですが、
弁護士・行政書士も増加しているという点です。
グラフを作成しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459048808-wbodHfjQaw.png?width=800)
出典:弁護士の実勢(日本弁護士連合会)
![](https://assets.st-note.com/img/1692459068602-mhvR06NFVA.png?width=800)
出典:行政書士市場の需給バランス
遺言状に関しては、
需要に対して供給が
多すぎるようですね…。
さて、データが出揃いましたね。
それでは、結論に入ろうと思います。
分析太郎の結論
まとめると、
司法書士市場の需給バランスはこうです。
供給:司法書士数も行政書士法人数も増加傾向
需要:相続手続きの需要は増加が想定されるが、メインとなる登記件数は減少傾向、また遺言状作成は弁護士・行政書士などの競合が増加傾向
結論を出しますね。
冒頭の需給バランス4分類で言えば、
ここに当てはまりつつあるのでは
ないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1692459050648-WhRHnz0GI9.png?width=800)
釣り堀(=司法書士市場)の中で、
釣り人(=司法書士)は
一方的に増えているのに、
魚(=登記件数)が減少しているため、
このような結果になりました。
いかがでしたでしょうか。
とはいえこれは日本全体の需給バランスであり、
当然ですが地域によって偏りが生まれます。
全然食べていけない地域もあれば、
儲かってウハウハですという地域だって
あるかもしれません。
そこで第二章からは、
都道府県別に司法書士市場のレッドあるいは
ブルーオーシャンの都道府県はどこなのかを
特定していきます。
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