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本日の「読了」

あっちこもっちも読みながら、最後に手をつけたコヤツが最初にゴール。

パーラヴィ・アイヤール『日本でわたしも考えた インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と』(笠井亮平訳 白水社 2022)

聞いたこともない俳句、かろうじて名前だけは知っている鈴木大拙を引用したり、不出来なおっさん日本人としては「へ、へぇー」と平伏するしかないが、自分が知らないこの国を知ることができて面白かった。
 読後感はひとそれぞれですが、おっさんが思ったのは、これからの多様性、人口減、移民の時代に、先住者も含めて「日本の人」もしくは「日本のかた」を形成する際のキーワードの筆頭は「おたがいさまの共有」なのではないかということだった。
 問題は、先住民のあいだでも「おたがいさま」が失われつつあることだ。

ガイジンによる日本人論、日本論が大好きなかたもそうでないかたも、にやりとしたり、へぇー知らなかった! と突っ込みながら、楽しく読めます。
[20220607 ぶんろく]

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