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宙を見上げた女性の心中は……

こんにちは、文教の杜ながいのきむです。

長沼孝三の「怪シリーズ」の一つ『自縄自縛』。
右手に縄を持ち、それを左手で制するような姿が印象的な作品です。

「自縄自縛」 1975年 セメント

長沼孝三が作品作りに一貫していること、それは写実的な西洋彫刻を洗練していくのではなく、日本独自の彫刻の追求でした。西洋美術に習えという時代の中で、日本の彫刻界に身を投じ奮闘してきた長沼孝三が、自分の立場とその状況を皮肉ったんでしょうか。

現在会期中の「Bodies|身体を巡る3つの視座」展にも、展示されている作品です。この機会にぜひ、ご覧ください。

■ Bodies|身体を巡る3つの視座
■ 2022/8.11(Thu)ー9.19(Mon)
■ 10:00ー17:00|入館は16:30まで
■ 文教の杜ながい

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