見出し画像

マクロの世界へ

目には見えない世界
写真における楽しさの一つとして、肉眼では見えない世界があります。
小さな世界です。
10年ほど前に手に入れたマクロレンズ(※1)で、この小さな世界へ入り込みました。撮影対象は、自然の草花や生き物がほとんどになりますが、例え日常の中で見慣れたそれらも、実に多彩な表情を見せてくれたり見つけられたりします。
・・・生き物は、言うことを聞いてくれるわけではないのでちょっと難しいのです。目が合うと面白い画になる時があるんですが。

誰も見たことがない世界
マクロレンズでの視界は、ほんのわずかに目線の高さやフォーカスポイントが異なるだけで全く別の景色となります。同じモチーフ(※2)を扱ったとしても、同じ世界は決して見られない。唯一無二の世界を見つけるのは、とても楽しい。
今回冒頭に載せた画像は、前回に引き続きアジサイです。被写体に対しほぼ水平の目線位置から撮影。絞り開放でピントは、ほぼ一点。AFである程度フオーカスポイントを決めて、後はMFでゆっくりじっくり微調整していきます。カメラは手持ちでの撮影ですが、手ぶれ補正も効いているのでしっかりホールドしていればブレません(風が吹きませんように!)。
前方のボケ味も出ていますし、フワフワ包み込む様な優しい画になっているとは思うんですが、どうですかね・・・
誰も見たことがない世界は、目の前にあったりするわけです。

マクロの世界

9R2A4000cのコピー


多分これもその中の一つかもしれない。
小さな世界です。小さな折り鶴。
実に座興(※3)ですが。

では、また。

Masa

※1 Canon EF100mm F2.8L マクロ IS USM。ポートレイトの撮影にもオススメ。
※2 「題材」かな。作家・司馬遼太郎の言葉を借りれば「工夫」か。
司馬遼太郎(2003年)『峠』上 新潮社
※3 折り鶴 3mm四方の折り紙にて。見たことはないですが、2mm四方も素手で折れるらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?