【映画】「ヒッチコックの映画術」感想・レビュー・解説

うーむ、ちょっと僕にはつまらなかったなぁ。大分ウトウトしてしまった。

どういう作品を期待していた、みたいなことは特にないのだけど、でもなんとなく、「思ってたのと違ったなぁ」という感じだった。この辺りの感覚は、なかなか説明が難しい。

構成として、非常に面白いと感じたのは、「アルフレッド・ヒッチコック本人が自作について語る」という構成。冒頭で、「脚本・ナレーション アルフレッド・ヒッチコック」と表示され、「ん? どういうこと?」と感じたのだけど、まあその辺りの疑問は最後まで観れば解消する。

映画は基本的に、「ヒッチコック作品の映像」にヒッチコック自身が解説を加えるという形で展開される。その合間に、「ヒッチコックの写真」や「現代で撮影された様々なカット」が時折挟み込まれるという構成で、全体の9割以上が「ヒッチコック作品の映像」で出来ていると言っていいだろう。

例のごとく僕はヒッチコックの映画を1本も観たことがないので、有名なシーン以外は全映像が初見という感じだったが、説明されていることはまあまあなるほどという感じはする。この映画は恐らく、「ヒッチコック以外の人間による解釈」はほぼ入っていなくて、ヒッチコックが様々な場面で語っていたのだろう言葉を拾い集めて再構成したのだろう。確かに、「ヒッチコックがどのように考えて映画を撮ったか」は興味深い。ただその分、なんというのか、「鋭さ」みたいなものに欠けているように感じたのかもしれない。やはり「分析」という点で言えば、本人以外の人物によるものの方が「鋭さ」が出るものだろう。

まあ、なんにせよ、ヒッチコックの映画が観たくなったのは確かだ。

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