【映画】「アネット」感想・レビュー・解説

うーむ、この映画は良いんだろうか?良いと感じる人がいるなら別にそれはいいんだけど、なんともなんともなんともよく分からなかったなぁ。

そもそも「ミュージカル映画」が不得意で、どうしても「なんでこの人たちは歌うのか?」と思ってしまう。この映画の場合、ほぼすべてのセリフが「歌」で表現されていて、「突然歌う」というか「ずっと歌ってる」という感じなのだけど、やっぱりどうしても「歌う必然性あるん?」と感じてしまった。

まあ、とにかく「ミュージカル映画」が向いてないのだろう。

ストーリーはほぼ存在しないと言っていい。動詞で表現するなら、「恋に落ちる」「結婚する」「子どもが生まれる」「亀裂が入る」と来て、後半はちょっとサスペンス的な要素も入る、という感じ。

ラスト、色々あった後、あの狭い空間での2人のやり取りはなかなか良かった。あの場面だけは、客観的に「かなり現実味に欠ける」と思うので、逆に「歌で表現すること」が自然に感じられた、という側面もある。他の場面では「歌うこと」が不自然に感じられるが、ラストの場面だけは「そもそもの状況」が不自然なので、「歌うこと」がその不自然さをある種紛らわしている感じもする。

元々「観ようかどうしようか」という当落線上の映画で、他に観る映画がなくなったタイミングだったから観たのだけど、やっぱり、観ないという選択もアリだったかなぁ、という気がする。

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