【映画】「ほかげ」感想・レビュー・解説

うーん、ちょっとなんとも言えない作品だったなぁ、という感じ。表現が難しいが、「何を感じればいいのかよく分からない」という感じだった。

「戦時中の悲惨さ」がテーマになっていることはもちろん分かるし、「きっと当時こんな感じだったんだろうなぁ」みたいな雰囲気は良かったと思う。ただ全体的に、「何に焦点が当たっているのか分からないなぁ」という感じだった。

特に、前半と後半で物語がガラッと変わり、しかもそれがあまり連続しているように感じられず、「うーん」と感じてしまった。前後半の繋がりが、正直なところ、主人公の少年以外にあまりなくて、個人的には、そこの繋がりはもう少し欲しかったなぁ、という感じがした。

しかし、趣里と森山未來は素晴らしかった。特に森山未來は、やっぱりちょっと、身体の使い方に何かしら異常さを感じさせる部分がある。歩いているだけだったり、川で魚を獲っているだけの場面でも、なんか「身体が発する違和感」みたいなものが強烈で、凄い人だなぁと思う。

あと森山未來だけ、「終戦直後とは思えない服装」で、まあ恐らく時代考証はされているんだと思うんだけど、そういう意味でも違和感を放つ登場人物だった。

いや、ホント、ちょっとなんとも言えない作品だった。

この記事が参加している募集

サポートいただけると励みになります!