見出し画像

カザフスタンの新星ブランドR.O.Xと、アルマティについて

BUNKER TOKYOでは2021年3月、ソ連月間ということで旧ソ連国のブランドや、ソ連を感じるブランドを続々リリースいたします。

その第一弾として、カザフスタンより新鋭ブランドR.O.Xが入荷!

画像1

デザイナーのRoxanaはカザフスタンのアルマティ出身。ニューヨークの名門パーソンズ美術大学卒業の経歴を持つ、アルマティで最も活躍するファッションデザイナー。彼女は自分の名前RoxanaとRockを結びつけ、また自分の母国カザフスタンがある中央アジアのオーナメントやエンブレムをRockのロゴやフォントと融合させ、「FUTURASIA」を掲げエッジィなデザインを生み出しています。

画像2

画像3

全てのアイテムはハンドメイドで造られており、1点1点全てディティールが異なっています。印象的なのはどれも生地が軽くとても着やすいということ。

画像9


中央アジアの民族衣装チャパンをR.O.X風にリアレンジしたこちらのアイテム、一見冬物っぽく見えますが、こちらも非常に軽く薄手のフェルトウールで織られています。Roxana曰く、このチャパンに使われているフェルトウールは寒いときは保温し、暑いときは熱を逃がす効果があるそうで、中央アジアではオールシーズン着られているとのことです。

画像5

画像6

こちらはBUNKER TOKYO限定フーディー。フロントプリントは中央アジアのオーナメントとソ連発の名作ゲームテトリスを融合。ソ連月間に伴い特別に作ってもらいました。これはソ連フリークにはマストな1着!
そしてそんなカザフスタンは私が行ったことのある旧ソ連国の中でも親露的な国。せっかくなので日本では名前しか知らないという人も多いカザフスタンのアルマティについて少し紹介したいと思います。

旧ソ連構成国の一つ、カザフスタンのアルマティ(日本ではアルマトイと表記されていますが、現地のどの言葉でも発音はアルマティです。)は、中央アジア最大の都市の一つです。元々はアルマアタ(露語でりんごの父)と呼ばれており、現在のアルマティもカザフ語でりんごの里を意味するという、元祖りんごの名産地。180万人弱が暮らすこの都市は、標高750m-900mに位置する、山脈に囲まれた自然豊かな街です。公用語はロシア語で、カザフ語というのも存在するのですが、若い人はほとんど喋れません。ソ連以前はほとんどのカザフ人が、ユルタというモンゴルのゲルのような円形の独特な家屋で生活していた遊牧民だったようです。街はソ連文化と、中央アジアでよく見られるムスリム文化が入り交ざった独特な雰囲気。人々はスラブ系の顔立ちと、アジア系の顔立ちが混ざっており、5人に1人は日本人?と間違うほどの顔立ちの人がいて、親近感があります。また遊牧民文化の名残りなのか、フレンドリーで陽気な人が多く、会う人会う人とても親切で、温かい国だという印象を受けました。

また、山脈に囲まれているため、市街地からで1時間強で標高2,500メートルの最も有名な観光地「Big Almaty Lake」に行くことができます。

画像7

360度雪山に囲まれ、迫力の大自然。 氷の表面は雪で覆われ、冬はブーツ等準備があれば歩くことも出来ます。 運良く晴天に恵まれたこの日は空気が最高に澄んでおり、30分ほどですがとても気持ち良い時間を過ごしました。このような大自然が近くにあるため、アルマティではほとんどの人がスキーをするようです。

画像8

遊牧民の名残りで、典型的なカザフ人は今でも週に何回かは馬肉を食べます。最も美味しかったのがこの「ベシュバルマク」。馬肉が載せられたきしめんのような料理なのですが、出汁が効いていてとても美味しかったです。

画像9

Visa fashion week Almatyでは我々BUNKER TOKYOはV.I.Pゲストとして招かれています。昨年はコロナ禍により開催中止となったのですが、今年は状況次第で5月に開催予定と案内が来ています。当店では今回紹介したR.O.XとレディースのドレスブランドKirpiを取り扱っていますが、ファッションウィークには今後期待できそうなブランドも何ブランドか見つけることができました。いずれよりたくさんのブランドがカザフスタンから生まれることを期待します。

ということでカザフスタンの新鋭ブランドR.O.Xは店頭ではプレスリリースとして今月27日に販売開始!オンラインでは3月1日よりスタートします。是非ご覧いただけましたら幸いです。

KAZUMA


おまけ
アルマティはカザフスタンで最も人口の多い街なので、首都かと思いきや、実は首都は別にあります。ヌルスルタンという人工的な街で、私が初めてカザフスタンに降り立った時は「アスタナ」と呼ばれていました。2019年に30年間大統領を務めたヌルスルタン・ナザルバエフ氏の退任に伴い、街名がアスタナからヌルスルタンに代わってしまいました。そしてそのヌルスルタン氏はソ連崩壊以来超長期にわたり続いた大統領の座をカシムジョマルト・トカエフへ明け渡しましたが、その後国家指導者といういかにもソ連的な名前の役職に就任し、国家安全保障会議(カザフスタンの最高議会)の終身議長を務めるという、まさに歴史の教科書で見たソ連のようなことが現在進行形でリアルに起こっているカザフスタン。旧ソ連国のデザインやアートはなんとなくソ連みを感じることが多いですが、政治も同じようにソ連みが感じられるのは、非常に興味深いことですね。

更に詳しく知りたい人は↓↓↓↓
ヌルスルタンという人工都市を創り上げたのは日本人だった!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?