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私は何かを取り戻そうとしているのかもしれない

ありがたいことに、目まぐるしいほど忙しい日々。

休みの日も出社になることもしばしば。
その反面、1週間にメリハリがなくなってきた気がする。

体力もすでに限界を更新し続け、一刻でも早く帰って休むべきであるのに、なぜか眠れない日々が続く。
布団の中、Amazom primeで映画を見たり、相席食堂を見たり。
舞台DVDを見ながら寝落ちすることもしばしば。

夜、すぐに眠れないのは、昼間できなかった”何か”を取り戻そうとしているということなのだということをどこかで聞いた。

「眠れない」ではなくて、「寝たくない」という人がすごく多い。

「リベンジ夜更かし」という言い方をする。

夜更かしによって、自己愛を回復するというリベンジを夜中にしているという心理学的な考え方をする。

こういう人たちというのは専業主婦に多くて、フリーランスよりも会社員の方に多くて、高齢者よりも若年層に多い。専業主婦の方は、朝から晩まで子どものために働いて、「自分というものを忙殺して1日中捧げている」とか、「自分を外に捧げてばっかりだな」という感覚の人が、夜になって「このまま寝てしまってたまるものか」という気持ちになる。

もしかすると、自分のための時間が1日の中で足りていない人がリベンジ夜更かしをする。
   

植木理恵


実感がないわけではなくて、割と形としてすぐそばにある。

最近はなぜだか無性に遠くの、
まだ行ったことがない場所が恋しくなったり、
眠るのになまだ惜しいと思ってしまったり、
何かできたはずなのにと、休日に眠りこけてしまった自分に憤慨したり。

取り戻すほどのものなんて、無いはずなのに。
取り戻そうとしているみたいだった。

弊害がないわけじゃない。
もちろん次の日は眠い。

目をこすりながら、鞭を打ちながらの仕事は忙しいし、
達成感がないわけじゃない。
でもこの生活はゆくゆくは自分の豊かさをすり減らすような気もしている。

自分の豊かさは、自分で守らなくてはいけない。

きっと今日も私はすぐに寝ない。
きっとスマホを片手にダラダラして、朝が来る手前にきっと寝落ちる。

多分、取り戻そうとする予定。



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