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【速報】天台宗・杜多内局 11月総辞職へ

※新聞掲載前の速報記事です。

 天台宗の杜多道雄宗務総長と内局が11月にも総辞職する方針であることが7日、関係者への取材でわかった。任期を来年3月まで残しての早期退任。新型コロナウイルスの影響で延期になった「不滅の法灯全国行脚」などを来年度に控え、次期内局による予算編成を見据えた。後任の宗務総長を決める選挙は現内局の退任日に行われ、20日前に立候補を締め切る。

 2022年までの祖師先徳鑽仰大法会は来年、宗祖伝教大師1200年大遠忌法要を控えており、宗派は4月にも不滅の法灯全国行脚や教区法要などの再開を目指す。比叡山延暦寺では10~11月に天台宗ゆかりの教団による法要が営まれる。そのことも踏まえ、就任後の各教団へあいさつ回りの時間も考慮した。

 天台宗務庁で今月4日に開いた宗議会代表者会議の直前、宗議会会派の新成会(細野舜海会長)と道興会(栢木寛照会長)の代表に、11月中旬から末頃までに退陣する方針が伝えられたという。

 天台宗の宗務総長は、東日本と西日本が交代で4年の任期で務めるのが近年の慣例。杜多宗務総長は東日本の所属のため、次期宗務総長は西日本から選出される公算が高い。

 代表者会議では、コロナ禍で苦しむ寺院への救済策として、宗派全寺院に後期の宗費収納を4割減額する案も示された。10月の通常宗議会での成立を目指す。

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