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弘法大師の苦労胸に 飛鷹全隆・真言宗長者に聞く

 ※文化時報2023年3月14日号の掲載記事です。

 真言宗総本山教王護国寺(東寺)の飛鷹全隆長者は、今年の後七日御修法で大阿闍梨を務め、真言宗長者となった。立教開宗1200年と弘法大師御誕生1250年の節目に臨む大役とあって、「弘法大師のご苦労を思い、襟を正してしっかり勤めていく」と話す。(主筆 小野木康雄)

――7日間21座に及んだ後七日御修法(1月8~14日)が無魔成満しました。率直な思いをお聞かせください。

 「真言宗一番の行事とあって、各山の山主の高僧がお出ましになり、一生懸命祈ってくださいました。心より感謝しております」

 「後七日御修法では、以前に大行事を務めたことがあり、法会の手順や中身は知っておりましたが、いざ大阿闍梨に就かせていただくと、やはり特別なお祈りだと実感しました。いにしえの弘法大師のご苦労がしのばれ、その思いが座ごとに胸に去来しました」

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