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仏教×自然体験で成長 SDGsの先取り教育

※文化時報2022年11月25日号の掲載記事です。

 お寺の本堂で学ぶイメージの強い寺子屋を、大自然の中で行う。NPO法人「けやの森自然塾」(佐藤朝代理事長、埼玉県狭山市)の青少年教育は、自然体験をとことん重視する理念が注目され、最近では大人も子どもと共に学んでいるという。「自ら生きる力を持つ子どもが、森や山、川や海の恵みを知り、共生の大切さを体感することは、大人になって必要になる社会適応力へとつながる」。佐藤理事長はそう語る。(山根陽一)

 けやの森自然塾は、約200人の学童が参加。幼児教育に力を入れてきた真言宗智山派明光寺(佐藤玲秀住職)が1992(平成4)年に開設した。母体となったのは「けやの森学園」。明光寺に隣接する幼稚舎・保育園や近隣小学校の学童クラブなどを運営している。

 近隣の豊かな自然の中での遊び、富士登山、森林キャンプ、カヌー、寺での修行体験などを実践。新潟から佐渡までを8時間かけて横断する「佐渡カヌーキャンプ」では、「大人顔負けの冒険旅行」と保護者も感動したという。

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