コロナを越えて②都市と田舎 寺社がハブに
本願寺派僧侶・フェアトレードプロモーション代表取締役 木村共宏氏
※文化時報2020年5月23日号の掲載記事です。
浄土真宗本願寺派の僧侶で株式会社フェアトレードプロモーション代表取締役の木村共宏氏は、新型コロナウイルスと共に生きる「ウィズ・パンデミック」を提唱する。これまでも繰り返されてきた疫病の歴史を捉えながら、都市に偏る現代社会の脆弱性を指摘。福井県鯖江市などの地域おこしを手掛けた実績から、田舎を持つ暮らしを勧め、「僧侶である前に、人としてどう行動するか」と、寺院や僧侶のあり方を問い直す。(編集委員 泉英明)
人類は忘れていただけだった
《多くの有識者がコロナ禍終息後の展望を語る中、木村氏は「ウィズ・パンデミック」という考えに軸足を置く。感染症の世界的な大流行を指すパンデミックと共に、という意味だ。ビジネスマン出身の僧侶として、危機の中での人々のありようを問い続けてきた》
──コロナ後ではなく、ウイルスと共に生きることを訴えています。
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