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親なきあと 金銭管理は

※文化時報2022年1月21日号の掲載記事です。

 障害のある子や引きこもりの子が、親の世話を受けられなくなった後の「親なきあと」の問題を巡り、福井県社会福祉士会は13日、金銭管理をテーマにしたオンライン研修を開いた。文化時報社が設立した一般財団法人「お寺と教会の親なきあと相談室」が協力。真宗出雲路派長慶寺(泰圓澄一法住職、福井県越前市)がつくる越前支部のキックオフの行事となった。

 同財団のアドバイザーを務めるファイナンシャルプランナー・社会保険労務士の久保田あきみさんが「生き辛(づら)さを抱える中での家計管理を考える~親なきあとでもお金を守るために大切なこと」と題して講演した。

 久保田さんは、知的障害のある娘の母親でもある。

 講演で久保田さんは、知的障害のある人は、金銭の計画を立てられない傾向があり、浪費する人や必要なのに使わない人がいると指摘。キャッシュフローの表をグラフにする「見える化」や、お札を小袋に分けてやりくりすることで、貯金を促し成功した事例を紹介した。

 また、本人の価値観を無視したり、不安をあおったりといった支援者にありがちな失敗についても触れ、「金銭管理の知識がないと、的を射ないアドバイスになる」と語った。

福祉仏教の一環として

 一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室は、文化時報社が推進する福祉仏教の一環として、昨年10月に設立されました。

 全国の寺院などに相談室支部を設け、僧侶らが福祉や法律などの専門職と連携し、親なきあとの相談に対応することを目指しています。将来は障害者本人や家族のサポート、活動経費の助成も視野に入れています。

 問い合わせは、一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(☎075-371-3906)。https://otera-oyanaki.com/

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