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2023年4月26日 断片的なもの

今日読み終わった本です。

『断片的なものの社会学』
小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。それらはただそこにある。

断片的なものの社会学 より

こちらの本は社会学者の岸正彦さんが実際に出会った「解釈できない出来事」をまとめたエッセイ本。

著者がインタビュー中に起きた論文には使えないけど強く頭に残ってる出来事等の断片的で小さい出来事だけど確実に自分の人生に影響を与えた出来事などが綴られており、感想を言うと凄く面白い本でした。

エピソード1つとってもかなり面白く、普段活字の本といえば萌え萌えライトノベル等のオタクが好きそうな本しか読んでない私でも終わるのが惜しいと思える程に読み進めて気がついたら読了。実質萌え萌えライトノベルなのでは…?

言葉には上手く言い表せないのですが、一見意味のない断片的な出来事も今の自己を形成する一部として私になってると読み進めている時に思っており、この本に書かれているエピソードは1つ1つに正解はなく他人の人生を「断片的」に覗いた結果の言葉に出来ない感情が読後に残る…そこが凄く私は良い。

内容も学者然とした硬い文章ではく著者の人柄が滲み出る優しくユーモア溢れる文章で断片的な人生の物語が書かれているのでそれだけでも読み進められるのにさ…

こんなに真面目そうな表紙なのにパイパンって単語がおくびもなく出ちゃう感じ、最高じゃないですか?

何だか私も自分の人生の中での断片的な記憶を思い出すか…?

最近食べに行った中華料理屋の手作りぞうさんの写真。

なんだが言葉に言い表せないけどこの手作り感のあるゾウさんとと店内の合っているかわからない雰囲気が私の琴線を掴んだ。

…うん、エモい。

それでは。

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