日記

もうすぐ誕生日を迎える。
おそらく私は誕生日に対する期待が薄い。
誕生日を祝われることよりも、祝われない「期待外れ」を危惧して、いつからか期待の予防線を張るようになったのだと思う。

刻々と30歳が近付いている。
自分では信じられないが、今年度から他者にとっての私の位置が、「若手」と呼ばれるところから外れるようになった。
年齢を重ねているのだから当たり前のことだ。でも、自覚の無さで生活のあらゆる部分にズレが生まれてしまっている。
大人としての振る舞いがうまくできない。
どうやったらできるようになるのだろう。
「○歳になったら」のように、大人になる明確な点が無いことは分かっていたし、グラデーションがあるものだと想像していたが、色の移り変わりを感じることができない。

本を読んだ。大人になるために、大人のフリをしていることへの違和感の中にも、本気で感じたり、考えたりして動いた一部がある、という考え方を知った。
その一部が全体に広がっていくことで、大人になっていくイメージが、元々想像していたグラデーションと近いことを感じた。

仕事もそれ以外も、誠実に向き合っていくことしかできない。
「こんな自分のままじゃいけないって頭を抱えてるそんな自分のままで行けよ」
大好きな曲の歌詞がいつまで心に刺さり続けるのだろう。