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目を見て話す2

目を見て話すのつづき

先日眼科にいったとき、受付に二人の若い女性がいた。
診察を待っていると、そのうちの一人が僕のそばにきて、とても早い口調で説明を始めた。
こういう場面はよくある。
患者全員に伝えないといけない、テンプレート的な内容だ。
彼女は一日に何度も同じことを言うのだろう。
それだけに、機械的に早口になる。

話を聞きながら僕が考えていたことはこんな感じ。

もうすこしゆっくり話してくれないかな
なんだか僕も気持ちが急かせかしてしまうな
質問があるんだけど、きっとこういう人は質問されると困った顔をして、一回考えて、そのままの苦い顔で回答するパターンだな

でも彼女は違った。
僕が質問をすると、早口の速度まま考え、わかりやすく回答をくれた。

そして気づいたこと。
彼女は、いつも僕の目を見ているのだ。
僕が薬の説明書きに注意を奪われてる時も、
彼女は時たま僕の方を向いて話してくれるのが仕草で伝わる。

僕が彼女の目を見ると、そらさずにしっかりと僕の目を見てくれる。
さすがにずっと見ているのは気まずくなるので、3回に1度のペースで、
ぼくも目を合わせるようにしていた。

とても親近感を感じた瞬間だった。
新しい発見は、直接目が合わずとも、相手に注意を向けていることを自分の動きで相手に伝えるだけでもコミュニケーションを構築するのだ。

小さいことの積み重ねが、人間関係を構築すると思った瞬間だった。

一方で、もうひとりの受付の子は一切目を見ない。
ずっと下を向いていて、紙を見て話している。

目を見るか、見ないかだけで、相手に与える第一印象はこうも変わるんだ。

コミュニケーションに悩むひとたちのために活動しています。 勉強や社会的な活動に対する活動につかいます。