「BPO」ってなんなん?#最近気になる3文字のアイツ
最近ビジネスニュースでBPOというワードをよく見かけます。
「最近日経を読みはじめたけれど、わからない用語が多すぎる」
「BPOね!はいはい、見たことはあるよ。見たことは」
「就活で面接練習をしているけれど、なにかヒントが欲しい」
この記事では、このような方向けにBPOについて解説します。
この記事を最後まで読んだ方にはこのようになってほしいと思います。
ニュースでBPOが出てきても、そのニュースの意味を理解し、内容について誰かとディスカッションができる
就活の面接でBPOを使って受け答えができる
BPOを覚えて業界研究をスムーズに進める
では、はじめますよ!
BPOは何の略?
まずは、BPOを辞書で引いてみましょう。
上のBPOは、テレビ関連のニュースでたまに見かけますね。たとえばこちらのニュースなど。
そのほかにも、BPOと略される言葉には、base procurement office 基地調達事務所や、base post office 基地内郵便局などがあります。
今回は、business process outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のBPOを取り上げます。
BPOとアウトソーシングの違いを理解しよう
『広辞苑』でBPOを調べたところ、BPO:business process outsourcing(ビジネスプロセスアウトソーシング)が、業務の一部を外部にアウトソーシング(外注、委託)することということがわかりました。では、いわゆる「アウトソーシング」と何が違うのでしょうか。
アウトソーシングを辞書で引いてみましょう。
アウトソーシングは、単純に「業務を外部委託する」という意味を持つことがわかります。BPOは、「業務の工程の一部を外部に委託する」という意味なので、アウトソーシングの1種ということになりますね。
図で整理してみましょう。
アウトソーシングには、今回取り上げているBPO以外にもITO(インフォメーション・テクノロジー・アウトソーシング)、KPO(ナレッジ・プロセス・アウトソーシング)などがあります。
ここで、BPOとITO、KPOの違いを簡単に説明しますね。
ITOは、Information Technology Outsourcing(インフォメーションテクノロジーアウトソーシング)の略で、ITアウトソーシングとも言われます。IT関連業務を委託することを指し、委託する業務の種類が限定された表現です。
KPOは、Knowledge Process Outsourcing(ナレッジ・プロセス・アウトソーシング)の略で、知的業務委託とも呼ばれます。データの分析や、開発などの専門知識が必要な業務を委託することです。BPOで委託される業務よりも業務の難易度が高くなります。
BPOを導入するメリットは?
では、企業がBPOを検討するにあたって、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
BPOの大きなメリットは、1つの工程をまるごと外注することで、業務の生産性を向上できることです。
たとえば、家族を1つの企業として考えてみましょう。共働きの夫婦2人、子ども1人の家族が、家の掃除を家事代行サービスにお願いするとします。そうすると、夫婦の貴重な休日に家族の時間を増やすことができ、夫婦のやりたいことに時間を費やすことができます。また、掃除について考えなくて済むようになるので、その分夫婦は「考えるチカラ」を温存できて、気持ちにも余裕が生まれます。
企業も同じです。企業が一工程をまるごと外注すると、その工程を進める中で発生する問題についても考える必要がなくなりますし、なにより貴重なリソースを重要な工程に集中させることができます。
BPOのデメリットは?
しかし、BPOにはデメリットもあります。代表的なものとしては、情報漏洩の危険性、品質管理の問題などが挙げられます。
デメリットについても、家族という単位で考えてみましょう。メリットと同様に、共働きの夫婦2人、子ども1人の家族の場合ではどのようなデメリットが考えられるでしょうか。家事代行サービスの人が家に出入りすれば、その人には、家族の個人情報がダダ漏れになってしまいます。
もし、そのサービスの人と相性が悪かった場合は、来る人を変えてもらったり、別の家事代行サービスを検討したりしなければいけません。
家族の例から鑑みると、BPOを導入する場合は、情報漏洩を予防するためにセキュリティ対策を万全に実施しているBPOサービスを選ぶべきといえるでしょう。
新しい言葉にアレルギー反応を起こさないために
今回は、BPOを知るはじめの一歩になるように、BPOについて解説しました。今回の記事の内容を踏まえた上で、ぜひ冒頭に紹介したニュースをもう一度読んでみてください。
BPOや前回の記事で解説したNFTなど、日々新しい用語が生まれています。信頼できる情報源を調べて、知識のアップデートをしていきましょう。
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