幸せとは

星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘をさせる事だ。

とbacknumberさんは瞬きの中で仰っていて

みんな大好き太宰治くんは『女生徒』の中で

幸福は一夜おくれて来る。ぼんやり、そんな言葉を思い出す。幸福を待って待って、とうとう堪え切れずに家を飛び出してしまって、そのあくる日に、素晴らしい幸福の知らせが、捨てた家を訪れたが、もうおそかった。幸福は一夜おくれて来る。幸福は、――

この様に申しております。

なぜ急に【幸せ】の話をしだしたのかと申しますと、先日仲の良いスタッフさんとお食事をした時に

『小見川さんは絶対幸せになれないよね』

と晴れやかに言われたからです。爆笑。

多くを望めばキリがないですが

(私の願望やコンプレックスを切り捨てて、事実を客観的に見た場合)

お稽古事をやらせてもらえる家庭環境にあり

芸事に理解のある学校生活を送り

今もこうして好きな事を続けられていて

家族やお友達に甘やかされて、許されて育ってきた自覚もあり

顔面のお陰で所謂イージーモードと言われるであろう事もしばしばありました。(自分で言っていくスタイル！)

顔面と愛嬌で経済格差の恩恵を受けている方だとは思います。

他の例を知りませんけど！当社比！

ですので総体的に見れば私は幸せに部類されるのでは？と反論したのですが

『またまたぁ～。そんな事に価値をおいてないでしょー？』

『小見川さんの幸せは芝居をしてる時だから、それが満たされてないと永遠に幸せになれないよね』

って。続けられました。

確かにそうだなぁ。と納得してしまいました。

言われてみれば、プライベートの幸せってよく分からないです。

プライベートの代表といえば恋愛なのでしょうが、自分から好きになった事がありません。

お付き合いするを為に労力をかけたいと思える人はいませんでした。