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舞台「プライマリーエチュード」大千秋楽!


皆さまの応援のお陰で1人もかけることなく大千秋楽を迎えることが出来ました。

お稽古期間中から見守ってくださっていた皆さまも
ご観劇くださった皆さまも
草葉の陰から応援してくださっていた皆さまも
みんな みんな 本当にありがとうございました⟡.·*.

本番前にインフルエンザでみんなダウンしてしまいお稽古も3日ほど飛ばさざるを得ない状況だったり、なかなか熱い展開を見せていましたが

コロナ禍を経験した私達は
「インフルエンザでよかった!」
「いまコロナだとしても公演まで1週間あるからセーフ!」
とポジティブに乗り切りました。

私は経験がないのですが、主催の鬼丸さん達はコロナで公演中止という経験をなさっていましたので……面構えが違いました。笑

初日の道玄坂

舞台「モンブラン」の時に共演した五十嵐さんが教えてくださった

◾︎劇場が役者と作品を選ぶ

という考え方がとても好きで、今もご縁があって舞台に出る度にこの言葉がよぎります。

「シブゲキ立ってみたいな」と思っていたらシブゲキのお話が舞い込んできたり

善子がキンケロで舞台をしていた時に「あの劇場良かったよ!」と話していたのを聞いて(キンケロ出てみたいなぁ)と思っていたらモンブランのお話を頂いたり

不思議ですよね~!
劇場の神様と両思いなのだとしたらとても嬉しいことです。

マチソワの間。誰もいない。

限界スピリチュアルおばさんとして日々生きていますが、ゼロ感の方のレイカンな私です。

寺社仏閣が大好きですが、パワーも気も何も感じたことはありません。

そんな私ですが、劇場では、舞台の上では(あ、神様いるな)という感覚に陥ることがあります。

護られてるって凄い思うんです。

いくら練習しても永遠に自信を持てない。
でも(上手くやりたい。いい役者だと思われたい。)といった見栄や欲だけは人一倍あります。

袖で待機している時の私はエゴで支配されていて、そのせいでいつも緊張してしまいます。
(いつも袖中に行くのが遅くてごめんね!ゲッツ!でもゲッツが早すぎる所もあると思う!!!笑)

ずーっと思考がぐるぐるしているのですが、舞台に1歩踏み出すと凄い冷静に、頭がクリアになって
セットも役者もお客様も良く見えて、変な不安はなく楽しい勢いで乗り切れてしまうんです!

だから私は舞台が好きなのかもしれないですね。

ヘアメイクの斎藤えりさん

今回の舞台は早着替えも多いし、毎日自分で洗濯しなくちゃいけないし、チェキも描かなきゃいけないし、寝れないし、アフターイベントの兼ね合いもあって私だけ連日朝10入りだしで斎藤さんに
「もぉー本当にしんどい。やだ。舞台は辛い」とぶーぶー言っていたんです。
だけどその後に
「まぁ、こんなに文句言ってても次にお話が来たらホイホイ出ちゃうんですけどね。」
「辛いって分かってるのに舞台やっちゃうんですよね」
と続けたら斎藤さんが

「役者さんもそうなんですね!」

と一言。
ヘアメイクさんもそうなんですね!笑

宮崎駿監督も

こう仰っておりますし。笑

最初から楽しいことはない。
一生懸命やるから楽しくなる。

そして大変で面倒くさいことに立ち向かっている時に私は「生」を実感する生粋のドMなのです。笑

音響の誠治くん

ヘアメイクの斎藤さんはじめ、たくさんのスタッフの方が支えてくださって舞台の幕があきます。

私が舞台で輝けるのは、皆さんが光を当てて下駄を履かせてくださるからです。

人間だしビジネスなので色々はありますが、やっぱり誰も皆(あ、舞台好きなんだな)と感じる瞬間があります。

その一体感というか、ワンチーム感が私は愛しくて大好きで、舞台が好きな理由のひとつなのです。

マチソワ間の喫煙所

喫煙者を探す時、覗くとだいたい見つかる。笑

ダンサーズ

右に振り向くと絵美子と神棚とダンサーズ♡
左を向くと鮫さんという寂しくない鏡前の配置でした。笑

男達の鏡前
私もだいぶゴチャゴチャ。笑
爆速でメイクされるゲッツとする彩さん
一番狭い所に一番大きい人達が座る。笑
拓磨さんと鬼丸さんがそこなのは絶対狭いのよ!

出演人数に対して裏が激せまでしたので、いつも大渋滞で
公演していないのにそこかしこでドタバタ劇が繰り広げられていた賑やかな楽屋でした。

私からみた世界
皆さんと共有する空間
緊張の舞台袖

また話が脱線するのですが、私は2作連続で働くヒロインでしたね。笑

エプロンとモップを身につけた時に(あれ?ここは喫茶モンブラ…ロラパルーザか…)とデジャブ。

以前何かしらの飲み会で東京の霊能力者7選とかになられていた方とお会いした時に……

わたし「前世みてくださーい!」

7選「やだよ。プライベートでは見ない」

わたし「けちー!いいです。きっと華族とか公家だもん!」

7選「あはは!ないない!キミずっと庶民!」

わたし「えぇ…この労働は前世からの業なんですかね…」

7選「庶民だけどずっと何かしらの看板娘でよく働いてたから、業じゃなくて労働が好きなんだろうね。」

7選「どの時代も看板娘として愛されてたから人前に出る今の仕事は向いてると思うよ」

と何だかんだ前世を見ていただいた事があります。(ツンデレ鑑定ありがとうございました!)

なのでアユミちゃんに続きセリーヌちゃんでもエプロンとモップのセットでしたので

(前世が色濃く出過ぎでは?)

と1人で笑っていました。

何をして何を言われてるのかまったく記憶にない写真
ひょっこりセリーヌもどき
深淵をのぞく時、また深淵もこちらをのぞいているのだ。
セリーヌ(本物)

セリーヌちゃんの話をしましょう。

大前提として、まぁココだけの話私はピンチヒッター的にキャスティングされました。
そんなこんなが色々ありましてでしたので私も
(えぇ!?こんな清楚な役でこんな年齢いったキャスティングあるか!?)と笑ってしまいました。

年齢が全てではないですが、その年齢でしか醸し出せないものは確かにあると思う派の私です。

私が演出やキャスティング担当だったら~25歳までで考えますもの。

主演のまやさくんが初舞台だからより「フレッシュ感」ある方がバランスが取れるな。と。

しかしスキームとスケジュールが確定してしまっている以上33歳(当時)のヒロインにするしかないのです。

あとこれは声優あるあるかもしれませんが、脚本を読んだ時に「これ私の声じゃない~」と自分で自分の首を絞めてしまいがち。

舞台などはトータルで役柄の目標値に達していたらいいのですが、どうしても自分の頭の中に【理想のセリーヌ声】が響いてしまってその差に勝手に苦しんでいました。

これはまさやくんも言っていたので、声優あるあるなんだと思います!

お芝居も初期の頃に色々トライしてみたのですが
ちゃんとやると思っていなくて流した芝居でやった時のお芝居を「今のがいい!これをベースにしよう!」と鬼丸さんがおっしゃったので

「何もしない」を「やる」かセリーヌのテーマでした。

他の皆さんは好き勝手(褒め言葉)やっているので、私はこのお芝居 手を抜いてるんじゃないか?と自問自答したりもしましたが……

その答えは観て下さったお客様に託すしかないのです。

特殊技能もってるゆうきくん

個人的にはピンマイクがない状態でのアカペラが本当に試練でした……

しかも一段高い所だから舞台ツラのフットマイクからも離れちゃってるし!

セリーヌだからチェストボイスで張れないからクソザコ声量だし!
(透き通るような歌声って劇中で言われてるいるのでミックスボイスで歌ってました。張った声だとファンキーになりすぎてしまったのです。)

セリーヌは一番運動量が少ない役で、ぺったんこのお靴でトコトコしているだけなのに
毎度このシーンでインナーがびしょびしょになるくらい冷や汗をかいていました🙈💭

どんなキーでも絶対にハモってくれるゆうきくんが居たので安心でしたし
「千明ちゃんが失敗したら俺のせいだよ」となんとも男前な事を仰ってくださったので
公演中は盛大にお言葉に甘えて「失敗したらゆうきくんのせい!」と歌っておりました。

\失敗は自分のせいだよ!小見川さん!!!/


そんなこんなでセリーヌちゃんと私は対極の存在だと、若干の気恥しさと気まずさを感じていたのですが

公演中にいただいたお手紙の中に

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
歌うことは好きだけど人前で歌うことに苦手意識を持っているところが、小見川さんと似てるなと思いました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※要約

という、1文があり目からウロコが落ちました。

本当だーーーーーー!!!!!

やっぱりプレイヤーになると自分の事も脚本のことも客観性が落ちますね。

このお手紙のお陰で、それ以降の公演は肩の荷がおりて「私らしく」セリーヌとして務めを真っ当できたように思います。

私はとことん1人では何も出来ないです。

いつも支えてくださってありがとうございます!

そして……

皆さまのお陰でカッコつける事が出来ました!

お金が全てではないですが、こうやって見栄を張れるのは本当に本当に有難いことです。

ご観劇くださるだけで充分…と言いながらどこまでも欲深い私ですみません(;_;)

何かをする時はいつも不安なのですが目に見える形で、それこそ劇場で見守って頂けていたので本当に勇気づけられました。

芸を見ていただいて、それに反応が来るだけで充分といいながら

私が生きているのはショービズの世界なので、他者に対して「私には価値がある」と知らしめてくださるのは色んな意味で有難いのです……

生々しくてすみません💦

皆さんが胸を張って「小見川千明が好き」「小見川千明を推してる」と言えるように

自慢の推しになれるよう地道に誠実に努力してまいりますので、ずっとずっと見守っていてくださると嬉しいです。

本当にありがとうございました!!!

こんな時代でも、いやこんな時代だからこそお酒とエンターテインメントの力が必要です。

私たちのやっていることは衣食住や生命活動を支えるライフラインではないです。
ですが心臓がただ動いて呼吸をしているだけの状態を「生きる」と言えるのでしょうか?

私たちを見て、感じて、心臓ではなく、心が躍動してくださったら。
そんな「生命活動」の力になれていたら幸いですし、そう信じて活動しております。

長くなりましたが最後までお読みくださってありがとうございました!!!!



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