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30代男性の片想いメモ 1


タイトルを書いてみて、キモいと思う自分がいた。
そしてまた一方で、事実なのだから仕方がないとも思う。
ここから私の内面について記述していくが、おそらくタイトルどころではないくらい気持ちが悪い、露悪的なものになるだろう。
ぜひ、引き返してほしい。でも読んでくれたら、優しいコメントをぜひください。

始まり

私の場合、大体恋愛状態に陥ると、次のような症状が出る。

①思考力、集中力の低下
②メンタルの不安定化
③通常時にはない行動力の発揮

ここ最近、まさに上記の三症状が顕れているので、ああ、今恋してんだなと確信したところである。

大体において、ろくなことにはならない。この片想い状態はコントロール不可能で、理性の働きではどうしようもない。全てが過ぎ去ってから、「あんときはどうかしてたなあ」と振り返るのだが、只中にいるうちは頭では分かっていても抑制できない。

私は30代の男性で、片想いの相手は同じ職場(去年まで同じ支店、今は別の支店)の先輩である。

私が最近彼女を強く意識してしまっている原因は、一月ほど前の飲み会で一緒になったとき、相手から連絡先を聞かれたからである。
それまでの関係性としては、一般的に言ってかなり薄いものだったと言えるだろう。同じ部署でもないし、日々職場で顔を合わせることがあっても二人で個人的に食事に行ったりしたこともなかった。

ただ、これは私の自意識過剰な精神が都合のいいことを考えているだけの可能性もあるが、彼女とはしばしばお菓子や紅茶を交換する遊びのようなことをしていた。だから何だってこともないが、遊びに興じてくれるくらいには無関心ではなかったのではないかなと思う(他の人ともそれをしていたかもしれないけど)。
あとは、たまに話しかけてくれて、仕事とは関係ない話もちょくちょくしていたくらい。私は、仕事で深刻な顔したり仕事の不満や愚痴を言うのが好きでなく、むしろ軽口・冗談ばっかり言っている人間なので、それを聞きに来ていただけかもしれないが。

あとは、私が読書好きで、言語学関係の本にハマっている話をした後に、彼女も言語学系の本を職場で読むようになったり(特にそれについては触れなかったけどデスクに置いてあったので気がついた)、競馬をする話をした後に競馬の見方を教えて欲しいと言われたり(もっと詳しい先輩がいるのでその人に聞いてみてと答えた)、話題を共有しようとしてくれているのかな? と思いつつ、勘違いだと恥ずかしいので避けるようにしていた。

ただ、私もそれが恋愛的な好意でないとしても、悪感情を持たれているわけではないとは思っていたので、話しかけてくれるお礼というわけでもないけど、彼女が好きな紅茶をプレゼントしてみたり、旅行に行った後に彼女にもちょっとしたものを買ってみたりした。また、彼女の仕事の熱心さとか正確さとか、気遣いとか、姿勢が素敵だとは日頃から思っていた。

とはいえ恋愛じゃないし、友達じゃないし、でも仕事だけの事務的な関わり以外の話もできる楽しい人、と思って接していた。

転機

彼女は人事異動で別の支店へ異動になった。
特に連絡先を交換するでもなく、4月から別々の場所で働くようになったというだけのことだ。

そして先月、私の部署のメンバーで飲み会を開くことになったのだが、その会に出たいと彼女が申し出たとかで、数ヶ月ぶりに私は彼女に会った。
私も話したいとは思ったので、タイミングを見計らって(二人で話ができそうな感じで席が移動したとき)、話しかけた。
そしてその時に彼女から連絡先を聞かれて、交換した。

思い違い・・・?

もちろん私は嬉しかった。私に関心がなければ連絡先なんか聞かれないと思ったし、少なくとも職場の過去の人にはなっていなかった。
だけど、ラインを交換しただけで「アイツ、俺に気があるぜ」なんて男は思いがちだから、自制しなくちゃ、と思った。とは言っても、心のどこかで、「もしかして」と思う自分がいた。男は、バカだ。

すると、一週間後に彼女からメッセージが送られてきた。
競馬場に来ているのだという。
他の男性と。

私は正直、勝手な思い違いをしている自分にがっかりした。ただ、連絡先を交換しただけで、自制していると思い込んで、でもやっぱり心の奥底なんて言って、めちゃくちゃ期待していたのだ。
だけど彼女は、今べつの男性とお出かけしている。

※よくわからないが、その男性というのは、結構年上の、すでに職場を退職した先輩らしい。彼女曰く、よく出かけるらしい。恋愛関係ではないということらしい。

それでも、俺に気があったら、「今他の男と出かけてる」なんてメッセージを送るだろうか? 私は疑り深い小さな男で、自分にとってネガティブな発想をどんどん大きくさせる男である。

彼女とのやり取りの内容は、かなりそっけない。文面もなぜか敬語だし、絵文字もスタンプも一個もない、事務的なもの。返事のペースも一時間に一遍。即レスを主義とする私としては、こりゃ脈なしだな、と判断する速度だ。

他の男でマイナス、ラインの内容でマイナス、ラインのペースでマイナス。連絡先を交換して浮かれたものの、いいことなんか何もない。やっぱり、俺がバカだっただけだった。

バカは制御できない

だが、私はすでにスイッチがオンになっていた。彼女のことが気になって仕方がない。本当に、客観的にみて、気持ち悪い。
気持ち悪い私の思考を、もっと開陳することにしよう。
彼女には仲良しの男性職員がいて、何かにつけて、彼女は彼と二人で出張に行ったり、オフィスでも二人で話している。男性の方は既婚者で子供もいるが、世の中には不倫なんか跳梁跋扈しており、安全なんてどこにもない。
私の被害妄想はピークに達しおり、彼が彼女に手を出しているに違いないと思ってしまう。
二人が同じ日に休暇を取ったりするのに気がつくにつけ、「マジで関係持ってるかも」と鬱になる。
彼女にメッセージを送ったら、「今友達といるからごめんなさい」と返ってきて、猜疑心の巨岩と化した私の心はボロボロになる。
これを読んでどうお思いになられますか? 妄想癖が病気レベルでしょうか。

妄想だけで終わらせる気はない

ボロボロになりつつ、私は彼女をご飯に誘った。
行動力もおかしなことになった私は、普段ならしないであろうが、次の金曜日の夜にご飯に誘い、承諾を得た。
もちろん相手は、ただ、後輩と会話して飯を食うだけだと思っているだろう。

私は以前彼女と雑談をした時にゴッホが好きだと聞いたので、地方から渋谷まで出て、表参道のMoMAデザインストアでゴッホのグッズと、同じビルのオシャレ紅茶をプレゼントとして買ってきた。

30代にもなって、落ち着きもなく、心の中が平衡感覚を失って、バカみたいで苦しい。
でも気持ちを伝えなければ何も始まらない。
好きな気持ちは相手に嫌な思いをさせることもある。特に職場が同じなら。最悪私は転職する構えだ。なぜなら私だって玉砕したら立ち直れない。

恋愛なんかくだらない、つまらない、何も楽しくはない。今のところ嫌な思いしかしていない。
だけど気持ちを殺して正直に生きないで済ましてられない性分だから仕方ない。

続きはそのうち。

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