【往復書簡】“やってる感”がヘタなまんまでよかった。
いやはや、ついに花粉の大襲来もあって、春の匂わせがすごいね。焦らすよね〜。
わたしはわりとヘビーな花粉症なので先週末からくしゃみと涙が止まらず、眠れない日々を過ごしております。花粉が舞うとからだがぽっぽしてアイスコーヒーが飲みたくなる。
さて、今日はこちらへのお返事です。
わたしが読んだ時の感想、「全盛期前夜のミハエル・シューマッハかよ…!ついてけないよ!!」でした(もちろん、心からのリスペクトを込めて)。もともと他人に愛を配るエネルギーが半端ないアヤノさんだけど、今は“stage7にいる感覚”ということで、スピードがびゅんびゅんと増してる気配。
【そのとき直観が動いた】みたいな話を持ち寄って話したら、面白いかもしれないね。人によって全然違いそうだし、キャッチしてるサインも全然違うはず。
人それぞれの直観が動いた前後を見たら、それだけでドラマがありそう。何かしらの不足感を持っていた人が(意識の有無に関わらず)、自分の中にしかない直観に出会えた瞬間って、人間らしくていいよね。
あと「直観」の「観」、アヤノさんに言われてなるほどなぁと思った。決断した理由として「チョッカン」をあげると、もう何も言えねぇと言われるしわたしだってきっとそう思うけど、それは気まぐれなんていう危ういものではなくて、本人の中ではめちゃめちゃ筋が通っていて、一番信頼できるものさしだってわかってるからなんだよね。
小説&エッセイで本を出す!! っていうね。各1冊ずつ計2冊出すっていうね。目標をまずは打ち立てて、宣言することのしたよ。あー、宣言怖いわ。でも願いはどんどん宇宙に放っていこうと。それにこうやって書いてみんなの脳にも残れば、より実現スピードが増すと信じて。(みなさん、よろしく!)
今年は珍しく目標を立てたというアヤノさん。「宣言したら実現スピードが増す」は間違いなくそうなはずで、それでも宣言できる人は少ない(わたし含め…)。そもそも自分の願いが明確に見えていて、それを言葉にして、宇宙に放つことができるのはやっぱり強い。
2021年のアヤノさんからは、ほんとびゅんびゅんとした風を感じる(本日2回め)。平たく言うと、「波に乗ってる」というか。笑 アヤノさんのブレない芯から生まれた、エネルギッシュでもありやさしくもある温度が、ひとり、またひとりと伝播して、ひだまりの下でまぁるくなる猫みたいにみんながじんわり温まっていくイメージ。ラブアンドピース。。
アヤノさんが綴る小説とエッセイ、めちゃめちゃ楽しみにしてます。扉にサイン書いてもらうんだい!!涙(その日はきっと嬉しくて泣く)。
2021年に在り方について抽象度の高い言い方をすると「わかってもらえなくてもいいから、ぶっちぎりたい❤︎」です。ドヤっ。(中略)
「俺はその辺の奴らよりずっと優れてんだぜ!」とかそういうことが言いたいわけではないんだけど、そのstage3周辺にいる多くの人たちと対話を試みても、同じ日本語を使っていても概念から分かり合えてなくない?みたいなことが多くなって来てて。
アヤノさんが孤独を感じることがあっても、みんなアヤノさんがぶっちぎった先に生み出すものを心待ちにしてるから、本当はひとりじゃないと思う。ど〜ぞ思いっきりぶっちぎってください!!笑 ベンチとコーヒーで一休みしたいときは教えてね。
より自分のコアな興味方向へ時間を使っていきたいなと思っているよ。もちろん、今年は瀬戸内のぶんちゃんに絶対会いにいくからね!
「自分のコアな興味方向へ時間を使っていく」すごく素敵だし、共感もする。LikeBarだったりスペイン語だったり、一度興味の幅をガバッと広げたらきっとその先には素敵な出会いもあって、それでも最後に残ったり新たに入ってきたものは、アヤノさんのコアとなる部分を形づくるものなんだろうね。
社会問題や、誰が何したとか、流行りの音楽や、新しい食べ物、この世の中には考える”べき”ことや、興味をそそられることが多すぎる。けれど、自分の人生にとって必要なものはそんなに多くはないはずで、有限な時間の中で、自分の声をちゃんと聞いて、素直に、おもしろいって感じた部分をどんどん掘り下げられたらもっと人生は愉しくなるんだろうなぁ。
わたしは最近、歴史や古典など(そこから派生して大河ドラマ熱が再燃)がおもしろい。世界が一瞬揺らいでいるからこそ、過去を知って安心したいのか~?!と思ったりするけど、やたらと”古きもの”に惹かれる。
直観で呼ばれた瀬戸内も絶賛ディグりの真っ最中なので、アヤノさんが来てくれた暁には最大限のおもてなしをします!!
さてさて、今回のお題はこちら。
「自分らしさで誰かの力になるとしたら、どんなことだと思う?」。(中略)ぶんちゃんがもつ、ぶんちゃんらしさで誰かをハッピーに出来るとしたら、それはどういう部分がどんな風に発揮された時だろう?だから、気質とか好きなこととか、色々出てくると思う。一つじゃなくてもOKだよ。
またまたこのお姉さまはよいお題を投げかけてくれました。ちょっと背伸びが必要くらいの難易度をぶつけてくる感じ、憎めない。笑
わたしは新卒で入社した東京のPR代理店を辞めて、地方のメーカーのブランディング担当(のようなポジション)に転職したばかりということもあって、環境や立場によって、自分の特性は強みにも弱みにもなるという真実を、ひしひしと実感しているところなのです。コインのオモテウラは、その場所の風向きでくるりとひっくり返る。
わたくし前職では、「ポーカーフェイスが下手だね」「“やってる感”が下手だね」などと言われることが度々あった。
今の環境ではすっかり聞かなくなった”やってる感”という言葉、本当によく飛び交っていた。自分の働きを(実際はそこまで動いていなかったとしても)、十二分に良く見せること。代理店という立場上、お客さんに安心してもらわないといけないから、あなたのために、結果にコミットするために、ちゃんと動いてますよ、という姿勢を見せることはとても大事だった。(”やってる感”を多用するおじさんの中には、お客さんの機微に敏感で背中が大きくて、本当に安心感を与えるのが上手な人もたくさんいたから、やっぱりこれは言葉が悪い、と改めて思う)。
話を戻すと、そう指摘されると「ですよねぇ、わたしもそう思います…」と思いながら、どうにか自分が選んだその場所で価値を発揮したかったし、”優秀な社員”になることを諦めていなかったから、極力適応できるよう努めた。けど正直、「実体よりも大きく見せたり、”やってる感”が上手な大人になんかなりたくねぇ」とも思っていた。
そんなもんだから結局、ポーカーフェイスはいつまでも経っても上達せず、愚直100%で働いた結果、おや?この先にわたしが欲しい未来なくない?この場所、違くない??と気づいて転職を決めるんだけど…
*
今の職場で、他のメンバーがクレーム対応に難航していてヘルプを求められた時に、わたしが対応を代わったら、無事お客さんに「あなた方の真摯な姿勢は伝わりました」と心が通ったことがあった。
結構手厳しいクレームだったけど、お客さんの言っていることも的を得ていて、心から申し訳ないなと感じたし、わざわざ長文のメールを打って伝えてくれることが本当に有り難いなと思った。一方で、こだわりを持ってものづくりをしているチームメンバーが腹を立てたくなる気持ちもわかった。
このとき上司が「相手の立場に立って、かつ嘘のないあなたの言葉は、やっぱり人の心を動かすね」と言ってくれて、ちょっと涙が出そうになるくらいうれしかった。
「ああ、あの時、変えられなくて、変わらなくて、よかった。自分に嘘をつかなくてよかった」と思った。変えようとしても変えられないことは、むしろ変えないことで誰かのためになることだってある。
ただ、お客さんに想いが伝わったのは、前職でひたすら「この言葉をこのタイミングで投げかけたらどう感じるか?」という訓練をさせてもらえたおかげでもあるから、無駄なことは本当にない。
ポーカーフェイスや”やってる感”が下手なことは、嘘のない誠実なコミュニケーションになり得るし、共感性が高いことは相手に引きづられやすいけど、お客さんやチームメンバーの気持ちを汲み取りやすいかもしれない。「ポエマー(笑)」と笑われる夢みがちな感受性は、商品をより魅力的に表現できるかもしれない。
自分の特性を活かすも殺すも、水や土によって変わるから、そこが生きたい場所でなければ、より心地よい方へ進んでいくことは、逃げでも恥でもなんでもないと思う。いつだって、自分も周りも楽しいのがいちばん。
前職を辞めるときは、「PR向いてなかったかも…」くらいに思っていたけど、立場や規模感が変わった今、やっぱり熱量を持って誠心誠意働く人の、言語化できない想いを伝わる形に変換する仕事は、PRだろうがライティングだろうが、たまらなくおもしろい仕事だな~と感じたりしています。
このお返事を書いていたら、自分の”スキル”でもっと誰かの役に立ちたいなぁという気持ちの芽がぐんぐん伸びてきた~~。ありがとう。
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さて、次回のアヤノさんへのお題は、「人生を終えるその時、どんな気持ちで締めくくりたいと思ってる?」
いきなりすんません。笑 暮らす場所や仕事が変わると、その場所に流れている”メジャーな価値観”みたいなものも当然違っていて、自分自身の価値観がいい意味で揺さぶられている感覚がある。
アヤノさんは行動にブレがないから、理想の人生のゴールなるものが定まっていて、そこから逆算しているのかな?なんてことが気になったのです。
目は痒くともくしゃみは出ても、春のにおいはどうしたって嬉しいなぁ。アヤノさんは花粉症でしょうか、花粉症ではないことを祈ります。
ではでは、お次もアヤノさんのペースでね。たのしい春を迎えてね🌸
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