迷ったときの、愛せるかどうか。
昨日は藤沢に住む男友達とその彼女(私の数年来の親友)と飲んで、そのまま友人宅にお泊りした。彼氏のとなりにいる彼女は、終始とっても笑顔で嬉しかった。
彼女に限らず、親友+その彼氏+私、というおじゃま虫構図がたびたび成立するのだけれど、そういうときのカップルふたりのおもてなし精神には感服する。
今朝はのんびり起きて、グリーンブックを観に行くというふたりと別れ、私は気を取り直して物件探し2日目。
「通勤に50分もかかるならそこで本読んだりNETFLIX観たりできるじゃん」と思っていた現実は、「立ちながら半目で寝るしかできない」であったことを実体験を通じて学んだ。初心に戻って愛するイーストトーキョーの物件を探そうと、神田にある不動産屋さんを尋ねた。
結論からいうと、「街は栄えていないけど、家賃が安くて超ハイスペックな物件」VS「生涯だいすきな街浅草で身分相応の物件」という、家を取るのか、街を取るのか?!という究極の選択で30分ほど悶々と悩み、後者に決めた。
浅草は、小さい頃によくお父さんのドイツ人の接待について行った思い出の土地で、その時に食べた黒ごまソフトクリームの味が今でも忘れられない(それ以来、アイスのフレーバーに黒ごまがあると買わずにはいられなくなってしまった!)。
社会人になって東京に越してからは、ホッピー通りで明るい時間から居酒屋をハシゴする楽しさを知った。
年中お祭りをやっているかのようなエネルギッシュな活気はさることながら、闇夜に映える浅草寺なんかを訪れれば最高に気持ちがシャンとする。
何度訪れても「日本人に生まれてよかったぁ」と思わせてくれる。
SUUMOの条件項目にはなかったけれど、「好奇心を持てて、愛せる街である」ということは何を差し置いても優先したい最重要項目だった。
選ばなかった方の物件は、クローゼットもキッチンも大きいし文句なしに素晴らしかったけれど、閑静な住宅街と謳われるその街にゾッコンになれる自信がなかったのだ。
前夜に、親友が「ぶんはなんだかんだ東京が大好きじゃん!卒論で書くくらいなんだから」と言った言葉は正しかった。愛情深い彼女といると、大事にしたいものに気づかされる。
明日からの一週間も、大事したいものを大事にできますように。
グリーンブックは私も先週ひとりで観たけれど、ここ数年で類を見ないほどすきでした。想いが溢れてとても言語化できそうにないので、もし観た人いたら感想教えてください。
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