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「行きたい場所」のフラグをみっけ。



それは小学生3~4年の頃、クラスで激ハヤリした代物。

お昼休み、晴れの日はドッヂ、雨の日はミッケ、みたいな感じで…いつも図書室で「ミッケ!」は完売状態だった。



25歳の「ミッケ!」はこんなライトな感覚ではなく、ビビビと雷に打たれたような「見っけてもうた…」だった。





編集長・デザイン・文、三根かよこさんの「たたみかた」。

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https://www.amazon.co.jp/たたみかた-創刊号-福島特集-三根-かよこ/dp/4990843657



こういうメディアを求めてた、作りたかった…と、読み終わった後、しばらく放心状態になってしまった。


(本当にいい映画を観た後、ちょっと今は他の映画も小説も受け付けないわ、そっとしておいて…的なアレ)



だって、こんな可愛すぎる大真面目な文芸誌、見たことない。



大学在籍時、学校主催のコピーのちっちゃな賞をもらい図書館蔵書の帯になった言葉は、「右派とか左派とか言いますが、センター派ってダメですか?」だった。



「文化の力で世界を平和にする」という、何度口にしても抽象的でちょっとこっ恥ずかしい国際文化論ゼミに入っていた私は、平和学や歴史学の授業が好きだった。


けれどみんながみんな各々の正義を持っていて、誰かが誰かの批判をしたり、意見の食い違いでぶつかってしまうことが悲しかった。


意見を交わすためには、二項対立のどちらかに必ずにつかないといけないの…?ってすごく疑問だった。

これは私が優柔不断でぐらぐらしていたからこそ生じたジレンマだと思う。どっちの言い分もわかるな、、と「どちらかに決められない自分」を責めたくなることは日常でもよくある。

でも当時を生きた人が不在の現代で、「歴史」は語り手によって如何様にも塗り替えられる。「真実」なんて果てしてあるのかと言いたいくらい。
だから「歴史」が絡む問題は、絶対的な答えなんてそう簡単に出ないと思っていて、であれば、相手を論破しうる絶対的な主張を持つよりも、「私なりにこう考えました」を持つことを大事にしようと思った。



「私なりにこう考えました」を持つためには、教授から「聞いた話」だけではようわからんというか納得がいかなかったから、自分の目で見て感じようと思って、気になった場所には飛んでるかのごとくフットワークを軽くして、現地に足を運んだ。

「美しい街とは ~忘却と記憶の視点から~」とこれまた何とも抽象的な卒論を完成させるために、大好きな東京散策じゃ答えは出なくて、大船渡とプノンペンに行った。

当時、おとんには「自分一人のこともちゃんとできていないのにボランティアなんて」と言われたし、おかんにも「色々なことに手を出しすぎて、何をしたいのかわからなくなってるんじゃない?」とも言われた。


今だからわかるけど、それはどれも心配する親心から来る言葉。あれやこれや言いながら、わがままを貫かせてくれた両親には感謝しかない。


と、ちょっと話は逸れたけど、「たたみかた」は今現在起きている社会問題に対して、まさに「私はどう考えるのか」のきっかけをくれる本。

「~べきだ」と主義主張を唱えるのではなく、読者にふわっと問題提起をして、本人に「考えさせる」ことがメディアの本来の役割だと私は思う。




私にとって、文章を書くことはそれ自体が幸せな行為だから、趣味でもいいやという気持ちが強くなってた。

だけど、こんなものを見つけてしまったら。


せっかく時間を使うのであれば、ただの自己満足で終わらせるのはあまりにも勿体ない。

この3年間、営業で学んだ一番重要なことは、「お客さんにいただくお金は感謝の対価」というビジネスの基本のキ。


であれば「食べていくために仕事にしなきゃ」という動機よりも、「世の中のためになる、人の役に立つための情報」を探して、「伝わる形」で届ければ、おのずとそこに価値は生まれてくるんじゃないか…とジワジワ汗ばみながら何か見つけられそうでワクワクしてる。



ここ数か月、私が今後の方向性を模索する上で、「いいな」と感じる人たちが発する言葉にはひとつの共通項があった。

「生きてる感じがする」という言葉。

自分の心というか「魂」に従って生きてる時、人は「生きてる感じ」がするんだと思う。



私は自分が何の役割を持って生まれてきたのか、スピリチュアルな占い師じゃないけど何となく感覚的にわかってる。

実はみんなそうなのかもしれない。



私は、世界を今よりちょっと平和にする発信者でありたい。メディアをやりたい。

そのために私に足りないのは、編集とデザインと文章のスキル。

やばい、、全部だ、、、

何もないなら自分が勉強して身に付けるか、できる人に仲間になってもらうしかない。



霧が晴れるように、「目的地点」がスッと見えてきたのが嬉しい。

今まではGoogleマップでピンも立てずにぐるぐる行きたい場所を探して迷ってたけど、今やっと目的地のフラグを立てられた気がする。

あとはそこまでの「経路」を調べて、歩き出すのみ。



Hey Siri〜〜〜!!!




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