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アラフォー女子が大学で、司書課程を受講してみた。④~どんな勉強をするのか~

 今回は、わたしが司書課程でどのような勉強をしたのか、記録しておきたい。

 最初に断っておくと、司書課程ではパソコンの使用率がとても高かった。
 講義中に学内のネットワークを使ったり、司書課程専門のシステムに課題を提出しなければいけない局面が何度もあった。
 なので、できればワードとエクセル、パワーポイントの基礎はついでに覚えてしまうことをおすすめする。資格にも結び付くし、職種にもよるが必須条件だ。
 わたしはもともとワードで文章を書いているので、それについては問題はあまりなかったけれど、エクセルは慣れが必要で、結構苦労した。パワポはスルーしてしまった。
 ただ、司書になろうとしている方なら、絶対にある程度以上のスキルは持っておいたほうがいい。求人情報を見れば理由がわかると思う。

 さて、講義の内容に話を戻す。
 司書課程の講義は案外幅が広い。図書館法という法律を学んだり、図書館のシステムの基礎的なことや、書誌目録の作成、生涯学習全般、レファレンスの訓練、図書の歴史についての講義もあった。
 一番きつかったのは、課題が出まくる講義だった。図書館を訪問したり、一週ごとに課題が出され、いちいち大学図書館の書庫に潜って調べものをしなければならなかったり。それと並行して、パスファインダー(資料の調べ方についてのパンフレット)の制作も求められた。今考えると、どれもきちんとためになった実感があるのだが、当時は大変だった。
 思えばふつうの大学生は、司書課程以外の講義も取り、さらにバイトや資格試験の勉強もしているはずなのだった。体力的に若いときしかできないことばかり。わたしは負けないように自分の乏しい知識をフル活用するしかなかった。

 先生方はとてもやさしいかたが多く、暇なときは雑談に応じてくださった。本好きのスペシャリストでもあるので、お話が興味深かった。
 院に進学しようかとちらっと考えたのは、ある先生との雑談の影響もあった。図書館学は研究分野が狭いし、博士号まで取れば将来的な可能性があるかもしれないと思ったのだ。いろいろと悩んで、自分が研究に向いていないことがわかったので、やめたけれど。

 課題の中でよかったのは、あちこちの図書館に出かけ、ミニレポートをまとめたことだった。日本で一番の知の親分である国立国会図書館も、実はそれまで足を踏み入れたことがなかったのだ。不勉強な学生だった。
 百聞は一見に如かず。特色ある図書館がたくさん存在していることを知り、今までわたしは何を見てきたんだろう、と思った。こんな豊かな知の世界を知らなかったなんて。
 
 次は、講義を受けた結果としての自分の成長について書くつもり。
 




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