見出し画像

ゲイが浮気された話(何度目だよ)②

 前回に引き続き、アラフォーゲイが過去付き合っていた人に浮気されていた話をします。残念なことに一例です。同じようなことを複数経験しました。いやほんと、、なんなの。今思うと、あんなに感情の起伏が激しくなるくらい、自分の中にエネルギーがあったことに驚きです。今、とても無気力です。でもお腹は空きます。

すべての手掛かりはスマホにあり

 当時付き合っていた人が車を運転する人で、車のナビとしてスマホを利用していました。なので、当然メールやLINEの通知がそこに来るわけですよ。それをたまたま目にしてしまったというのがきっかけです。
 彼は通知に本文の最初が表示される設定をしていました。なので、チーンという着信音とともに性的なお誘いの文章が急に目に飛び込んだのです。休みの日に恋人同士、平和にドライブしている最中に、衝撃のチーンです。あのチーンから、私の世界は540度回転し、目の前が真っ暗になった記憶がわずかにあります。いまだにあのチーン音を聞くとヒヤッとします。(トラウマとはこういうきっかけでできるんだな)
 車の中なので、息が詰まりそうでした。
 出先だったので、「もういい。帰る」というのができませんでした。
 当時の彼はしばらく運転し、駐車場に車を止めました。そこから地獄の話し合いです。彼は「これは冗談だよ」の一点張り。私はショックと怒りで我を失っていたので、冷静に詰めることはできませんでした。その時の私はどんな顔をしていたんだろう。彼の言葉を信じたい気持ちと、疑いの気持ちがごっちゃになって、意味不明な感情でした。
 いったん信じようと思ったのですが、無理だったので、後日スマホを見せてもらいました。というか勝手に見ました。結果、真っ黒でした。
 会いたい。
 〇〇とやりたい。
 〇〇のこと考えるとなんとかなんとか。(表現ぼやかしてます)
 彼氏(私のこと)は今週来ないから、どう?
 今近くまで来たよ。
 今日は楽しかったよ。
 また会いたいね。
 ごめん。今日は彼氏(何度も言うけど、私のこと!)いるんだ。
 とかとか。思い出したくないので、ここに書いてお焚き上げ~。
 生々しいやり取りのメールを見た私はいったいどんなだったか。頭上に真っ黒な雲が広がり、私の頭頂部に豪雨と落雷をもたらし、足元は沼地を歩いているような重々しく不快で、自分の意志でちゃんと動けない感覚でした。

発覚後になぜすぐ別れなかったのか

 あの胸糞悪いチーン(しつこくてごめん)から、別れるまでに時間がかかりました。なぜすぐ別れを切り出さなかったか。そこには自分の弱さやプライドもあったかもしれません。
 あと、ゲイ特有かはわかりませんが、恋人以外とのセックスをある程度許容する風習が巷にあるっちゃあるし(もちろん人による)、私の知り合いにもそこらへん自由にしている人が実際いるので、自分もそのように寛大な気持ちでいなきゃいけないのかな、と思ったのでした。寛大という言葉は時に残酷ですね。
 結果、無理でした。もともと脆弱なメンタル(過去の記事をご参照ください)がさらにボロボロとなり、顔の肌荒れが酷くなってしまいました。疲労感もすごいし、なによりも相手への不信感は日に日に膨らむばかり。浮気発覚後の相手の態度も、別れる決心をしたきっかけでした。
 浮気したほうは、一回謝れば終わり。
 浮気されたほうは、ずっと忘れない。
 この温度差って、セクシャリティ関係なく、ありませんか?しかもこの溝ってなかなか埋まらないですよね。我慢すれば見えなくなるのかもしれないですが、我慢する必要があるかどうか、冷静に考えるべきでした。

反省会(自分を大切にする会)

 浮気された自分を卑下しなくてもいいし、頭に血が上ったのも当然。当時の自分にアドバイスするなら「今すぐ別れなさい」
 一人に戻るのが怖かったんでしょう。恋人がいる日々にすがっていたんでしょう。楽しかったこともあるし、確かに当時は自己肯定感も高まっていた。でも私にとっては浮気は信頼を裏切る行為なので、ありえない。この価値観は昔から変わっていないんだと再認識した出来事でした。もちろんある程度許容してるカップルもいるし、そのくらい目をつぶりなよと言われたこともあるし、いろんな価値観はあるけれど、私は無理でした。
 この経験をきっかけに、自分の人間関係も見つめなおしてみました。直観というのは結構正確で、なんとなく違和感がある・居心地が悪い人っていうのはよくよく考えてみると相性があまり良くなく、無理して付き合う必要はない、そして相手もそう感じている節があるのだなと思いました。無理をするイコール自分を傷つけることになるので、そういうものは避けながら居心地の良い空間・関係を探していきましょう。
「甘ったれたことを!」というご意見もあるかもしれませんが、生きてるだけで大変なんだから、プライベートくらいは居心地の良さを追求していってもいいじゃん。

以上!
お焚き上げ~!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?