お母さんいなくなったらどうする？

て、よく冗談で子供に聞いたりして
どんな反応するのか見てみたり、

お母さんいなかったらどうするの！
て、怒った感じで言ってみたり、

するかもしれない。

天気が悪い日があるとその前日とかに頭が痛くなる。
確かに、昔からそうだった。

最近も雨が一週間くらい降ったり止んだりしていた。

元々頭痛薬は痛くなったらすぐ飲んで
痛みは我慢しないタイプ。

抗がん剤が始まってから
毎月2、3回は頭痛薬を飲んでいる。

投与時期にはあまり関係なくて
天気が悪いせいと思っているけど、
確実に薬に頼る回数が増えている。

一度、主治医に伝えてみた。

・抗がん剤で頭痛が出ることはよくある。
・投与して時間経過とともに少なくなれば
やっぱりそのせいだと思う。
・あまりにも頭痛がひどければMRIなど検査をして
脳への転移を疑うこともある。（もちろん別の病気も）

（へえ、脳への転移することもあるのか〜）

でもいつものただの頭痛な気はする。

先日AC4回目前の採血の結果がいつも
いいね、OK！なのに、
肝機能が悪いねえ、次も悪かったら薬飲もう！
となった。

抗がん剤してればそりゃたくさん代謝してますし、
花粉症の薬も毎日飲んでるし、
肝機能が悪くなるのはよくあること。

看護師の義理の母にもそう言われた。

肝臓、腎臓には何故か
若いから大丈夫って自信があった。

その自信が反対にほんの少し不安になった。

じゃあもしかして肝臓に転移してたら
どうやってわかるんだろう。

エコーはよっぽどのことがなければやらないだろうし、
採血の値でしかわからないんじゃないか？

じゃあ、この肝機能の値って大丈夫なのかな。

今、やっている抗がん剤は
もう吐き気から倦怠感から頭から爪の先まで
体全部に対して行っているのは、自分の体の変化をみて
よくよく理解しているつもり。

だけどもしも頭や肝臓に転移していたら？
私もしかして死ぬのかもしれない。
の不安が急に夜中に出てきた。

この不安は今まであんまりなかった、
というか全くなかった。

逆になんで今これが頭に浮かぶのか謎。

ていうことはもしかして本当に転移してるのかも、
とよくないループに入ってしまった。
（もはやスピリチュアルの世界）

私はスピリチュアルの話は大好きで、
何にでも意味があるんだと思いたいし、
気になると検索してよく調べていた。

以前痔になった時も
『痔　スピリチュアル　意味』
とか調べると出てくるので面白い。

お尻に悪いものが集まって出てきているので
確かいい意味だった気がする。笑
流石にこれは笑ってしまった。

科学的に言えば、先生からしてみれば、
抗がん剤治療中に頭痛や肝機能が悪くなるのは言わば普通のこと。

もしも脳や肝臓に転移してたとしても、
今やっている抗がん剤による治療がそのまま治療になる。

わかっている、ちゃんと理解してる。

でも死ぬかもしれないと思ってしまったら
これはお薬ではなかなか取ることができない。

そうなってもいいように、
ゆうちょの定期預金すぐ出せるように崩しておこうかな…とか
（そこ〜！？笑）

悶々と夜中考えて朝になり、4歳の息子に聞いてみた。

「お母さんいなくなったらどうする？」

「え！いなくなるの？」
「いつ？」

言うなれば、
同僚が仕事辞めるって言ってきたら
こんな反応するかな。笑

逆にいうと大分リアリティを持って捉えてくれた。

わたしは多分、
やだー！とか、寂しい！って
言って欲しくて聞いてしまった。

子供に甘えるな！と言いたい。
しっかり元気をもらってしまった。

涙が出るくらい大笑いして、ちゃんと謝った。

いつもはお金をとっておかないと、
と節約を心がけているけど

家族に食事をご馳走したくなる。

少しのお金を節約してたって、
いなくなってしまったら、
一緒に小籠包食べたかったって絶対になる。

まだ薄く死の不安はあるけど、
あるからこそしたいこともある。

そんな気持ち。