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連載「本を包む」カラサキ・アユミ

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ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」。普通はすぐに捨てられてしまう書皮だが、世の中にはそれを蒐集する人たちがいる。  連載「本を…
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#古書店

カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第10回 「4946と書いて何と読む?」

 パッと見、何とも地味なブックカバーだ。  だが、〝ちょっと立ち止まってじっくり見つめて…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第8回 「本を読む時くらい」

 ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」…

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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第7回 「初めて訪れた神保町の記憶」

 ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」…

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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第6回 「見せびらかしてやりたい」

 大学の徽章が所狭しとプリントされた賑やかな包装紙。かの有名な本の街、神保町のランドマー…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第5回 「街の記憶」

 その日、私はおそらく、訪れる機会がそうそう無いであろう見知らぬ街の航空写真を、携帯電話…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第4回 「満ち足りているのに物足りない?」

 夜になると本を開きたくなる、と感じる人は多いのではないだろうか。  私もまさにそう。そ…

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2年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第3回 「同じ顔」

 なんてギラついたカバーだろう。貪るように本を読む人々の表情に思わず視線が吸い込まれる。しかも描かれている全員が同じ顔……。  背には前の持ち主によってペンで小さく〝異邦人〟と書かれていた。本の名札(連載第2回「本の名札」をご覧ください)として長らくお役目を務めていたのだろう。日焼けによる色褪せ具合に年季が入っている。  このカバーには、過去の記憶を思い起こさせるのに十分なキーワードが揃っていた。燻したような茶色、競い合うように本を手に取る表情、似た顔つきの人々……。

カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第2回 「本の名札」

 書店で本を購入する時、店員さんに聞かれる前に「カバーかけてください」とすかさず伝える。…

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2年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第1回 「手掛かりは店名のみ」

 抽象的な図と「荒川書店」の文字。緑の濃淡が美しい。よく見ると街並みの中に本が並べられて…

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2年前
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