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連載「本を包む」カラサキ・アユミ

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ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」。普通はすぐに捨てられてしまう書皮だが、世の中にはそれを蒐集する人たちがいる。  連載「本を…
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#書皮

カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第11回 「謎の〝寸止め〟」

〝10年に一度の大寒波が到来!〟というニュースが流れているテレビを消して私は空港に向かうべ…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第10回 「4946と書いて何と読む?」

 パッと見、何とも地味なブックカバーだ。  だが、〝ちょっと立ち止まってじっくり見つめて…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第8回 「本を読む時くらい」

 ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」…

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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第7回 「初めて訪れた神保町の記憶」

 ブックカバーのことを、古い言葉で「書皮」と言う。書籍を包むから「書」に「皮」で「書皮」…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第6回 「見せびらかしてやりたい」

 大学の徽章が所狭しとプリントされた賑やかな包装紙。かの有名な本の街、神保町のランドマー…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第5回 「街の記憶」

 その日、私はおそらく、訪れる機会がそうそう無いであろう見知らぬ街の航空写真を、携帯電話…

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1年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第4回 「満ち足りているのに物足りない?」

 夜になると本を開きたくなる、と感じる人は多いのではないだろうか。  私もまさにそう。それも寒い日の夜更けなど特に。  1日の終わり、眠りにつく前のささやかな余白時間。本を手に布団に横たわり毛布にくるまり枕元の電気スタンドのスイッチをカチンと押す。照らされる灯りは私と本との豊かな沈黙の時間を見守る暖かな焚き火のよう。  このブックカバーを見つけた時の第一印象は、まさにそんな風景だった。  2枚のデザイン違い、それも裁断前のブックカバーというのもなんだか珍しくマジマジとあら

カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第3回 「同じ顔」

 なんてギラついたカバーだろう。貪るように本を読む人々の表情に思わず視線が吸い込まれる。…

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2年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第2回 「本の名札」

 書店で本を購入する時、店員さんに聞かれる前に「カバーかけてください」とすかさず伝える。…

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2年前
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カラサキ・アユミ 連載「本を包む」 第1回 「手掛かりは店名のみ」

 抽象的な図と「荒川書店」の文字。緑の濃淡が美しい。よく見ると街並みの中に本が並べられて…

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2年前
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