見出し画像

見せたことない顔で

消えてしまえるなら
そうしたい

泣きながらあなたを思った

どんな顔して泣いてると思うの

支配されて
閉じ込められて
息もできなくなればいい

泣きながらあなたを葬った

どんな顔して生きていくつもりなの

これから

どんな顔して私を忘れていくの

これから


潔白だった
鐘の音も聞いた
優しい眠りについた
もうまるで嘘みたいだ

あなたの隣にいた私

どんな顔してたと思うの

それでも幸せだったんだよ

触れられないこと
それでも信じるしかないこと

私のわずかな未来を

馬鹿にして握り潰したあなたのこと

思って泣いた

認めて流した

あなたといたこと 許して 放した

もうそのかごの中に私はいない

羽ばたく私のことなんか考えなくていい

その想像力では追いつかないほどの高さから
あなたのこと思って笑っているから

あなたには見せたことのない顔で

あなたには無かったあたたかさの中で

あなたとは見れなかった光の先へ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?