ヘルスコーチ養成所

予防医学を学び始めましたが具体的にどのように学習しているか、学習のあり方について私はどう思っているかについてお話したいと思います。

小中高の学校のように先生が教壇に立って時間割に従って順番に学習するというわけではなく、会員サイトにテキスト教材やビデオ教材があり、生徒は24時間いつでもサイトにログインしてテキストを読んだりビデオを見たりして予防医学の知識を得ます。

得た知識はアウトプットしないと定着しないので、週に1回くらいの頻度で事務局がZoomで生徒を集めて、課題を解いてもらったり、生徒同士で意見交換をする等して学習を深めてゆくという流れで学習を進めていきます。

テキストやビデオで得た知識を教科書どおりにアウトプットしようとするあまり、意見交換の場などで異論を認めようとしない雰囲気が感じられるのは果たして正しい学習の姿なのだろうか?と最近は疑問を感じています。
例えば、朝一番に体に取り入れた栄養素がその日一日の活力を左右するので、朝一番にはオーガニックのレモンで作ったレモン水を飲むのがよいですよ!とテキストに書いてあったとします。
与えられた課題が「ある慢性疲労の男性/女性の健康回復で起床時に行う効果的な生活習慣を挙げなさい」だとすると、殆どの生徒が、「まずはレモン水を飲みなさいだよね!」とテキスト通りの紋切り型の回答をするのです。まるで集団催眠にかかったように。

確かにレモン水を飲む習慣は良いものだと思いますが、なぜレモン水がよいのか、レモン水を飲むとどんな効果が期待できて、なぜこの男性/女性に効果があると考えられるのかを説明できない人が多いのです。さらに言えば、学習中の生徒本人がレモン水を飲む習慣を続けて効果を自分自身で体験しているのか?といえば実践している人は半数もいないのです。

このような学習態度では健康食品の広告を鵜吞みにして踊らされる多くの消費者と何ら変わりないのでは?高いお金を払って予防医学を学ぼうとしていたんだよね?受け身の学習でいいの?と思ってしまいます。
でも私も場の雰囲気を敢えてかき回すこともあるまいと考えてそこは深くつっこまないでやり過ごすのですが、欧米で成功しつつある予防医学は果たして日本に「効果がきちんと出る状態で」定着するのだろうか。うわべだけを真似した結果、効果の出ないはやりの健康法の一つとして終わってしまうのではないか?と少々不安になるのです。


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