認知機能の低下とビタミン
思うように考えがまとまらない、自分の考えをうまく人に伝えられない、行ったことをすぐに忘れてしまうなど物忘れが多い、といった認知機能の低下にはビタミンB群やコレステロールが比較的即効性もあり、精神状態を安定させるという意味からも重要な栄養素です。
日本人の死因として増えている自殺はコレステロールの低い方ほど多い傾向があることもわかっていますので、健康診断などでコレステロール値の高さを指摘され、薬を勧められた場合にはすぐにコレステロール値を下げないといけない状態なのか、食事療法で改善する余地はないのかなどを医師と相談した方が良いかもしれません。
認知機能の向上にはビタミンB群が良いと書きました。具体的には肉類に多く含まれます(特に豚肉には多い)ので、豚生姜焼きや豚しゃぶしゃぶなども良いですね。
精神安定の意味からはコレステロール値が低いとうつなどの精神不安定になりがちです。これはコレステロールがセロトニンを脳に運搬する役割も担っていることに理由があります。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料にしていますのでトリプトファンを多く含む肉食が効果的です。前述したような豚生姜焼きや豚しゃぶしゃぶ以外にも、焼肉やステーキなども。
特に高齢の方は避ける方も多いですが、最近なんとなく元気がない、物忘れが多くなった、と自分で感じたり、家族に指摘されたら肉食を増やすことをお勧めします。