カバコビトカバ-03

きっかけは、たぶん、これ

前回のこのnoteで、私は展示会ブースの空間デザイナーをしていることをお伝えしましたが、いろいろなデザイナー職がある中でどうして『空間デザイナー』を目指したのか、そのきっかけを振り返ってみようかと思います。

小さい頃から絵を描くことや工作をすることが好きだった私。
そんな私がデザインについて学びたいと思ったきっかけは高校受験を控えたある日、近所に住んでいた親戚のお姉ちゃんが志望したというデザイン科のある高校の情報をゲットしたことから始まります。

この高校にはモノづくりに関する5つの学科があるのですが、私は『インテリア科』と『デザイン科』で悩んだ末、当時興味のあったレタリングの勉強をしたいことを優先してグラフィックや写真など平面のデザインが学べる『デザイン科』を選択。
あとから聞いた話ですが、偏差値足らない&人気があって倍率の高い学校だったので当時の担任は慰めの言葉を用意していたらしい。そんなことは露知らず、根拠の無い自信のおかげで見事合格し、デザインの勉強をし始められることになりました。
(この時は選ばなかったもののインテリアにも興味があった理由は、この少し前に実家の建て替えをしたからかなと思います。)

そしてデザイン科に入ったにも関わらず、なぜか入学当初から『何かの職人になりたい!』と卒業後は就職するつもりでいたため、普通教科の勉強はそっちのけ、成績は下から数えた方が早いぐらいで。かといってデザインの課題の評価も飛び抜けて良いわけでは無く、自己表現の上手な同級生たちに劣等感を抱きながら過ごしていたら、肝心の『何の職人を目指したいのか』を見出せず、進路を見失ったままモヤモヤモヤ…あれよあれよという間に最終学年3年生になってしまいました。

そんなこんなで高校生活最後の文化祭まであと少し。この高校では1年間の集大成を見せる作品展を文化祭として開催しています。毎年学校全体で決めたテーマに沿って、各学科の3年生全員で各々のクラスのフロア全体の装飾のコンセプトから製作までを分担して行っているのですが、この文化祭の準備期間が私にとってはとても楽しい時間でした。
みんなで放課後残って作業したり、家に帰っても小道具をいろいろ準備したりと、文化祭当日よりもその準備期間の方が楽しくて、こういうことをもっとやりたいなと思ってしまった結果、職人になることは諦めて空間デザインを学べる専門学校へ進学することに。我ながら切り替え早いな。

今思うとこの時の経験から空間のことに興味を持ち、作っては壊してしまう運命にある展示会ブースのデザインをかれこれ十数年続けられているのかなと思います。
形に残らないのは寂しくもありますが、様々な業種に関われること、毎回お祭りみたいな気分で準備できることで飽きずに続けられているのかなと。

作り手が楽しみながら完成させたものほど良いものになり、結果も残せていると最近とても感じているので、関わる人たちみんなが準備期間も含めて楽しみながら進められるように、これからも出来ることはいろいろして行きたいなと思います。

以上、空間デザイナーを目指したきっかけを現場からお伝えしました!ではまた!

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