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エコーチェンバーとフィルターバブルの違い

この二つの言葉は一緒の意味だと思っている人がいますね、わかる。結果起こることが似てるんですよね。でも違います。

エコーチェンバーの意味はこちら、総務省のページです↓
ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくる現象

エコーチェンバーの結果、(自分の意見や考えが肯定されるので)自身の意見や思想が、一般的にもそうであって、世の中における正解だと勘違いしてしまいます。またフォロワーなどから いいね! されたり、同意してる旨の意見がコメントされることで、考えが更に偏った方向へ行ってしまいがちです。

エコーチェンバーはフェイクニュースや陰謀論が広まるきっかけとも言われています。元々のエコーチェンバー(echo chamber)という言葉は閉じられた空間で音が残響を生じるように設計・整備された音楽を録音するためのレコーディングスタジオにあるような残響室を指していました。

対してフィルターバブル、下記のような状態を指します。知恵蔵miniが出典↓
インターネットで日々どのようなキーワードを検索するかが自らにフィルターのように働き(フィルタリング)、自分の好みに合った情報ばかりが表示されること(パーソナライゼーション)で、多様な情報や自身と相容れない意見などに触れる機会が失われる現象。

各人が見たくない情報を遮断するフィルターが働くために、人はそのフィルターに包まれた状態になり、自分が見たい情報しか見ることが出来なくなります。これがバブル(泡)に包まれている状態のようなので、フィルターバブルの名前がつきました。

自分のSNSなどで同意を得られる(エコーチェンバー)、他の考えの人の意見が表示されない(フィルターバブル)ということから、自分の意見が一般的であり、大多数の意見であると勘違いすることになります。この2つは結果が似ているので、勘違いしやすく、ミックスして起きることも多いので、分かりにくいですよね。。

これらの言葉は、実際には新しいものではありません。(エコーチェンバーは2001年に定義、フィルターバブルも2011年には本に書かれている。)なので、それぞれの言葉はこなれてきて、現在、海外だと2つの言葉の使い方はニュアンスが違ってきています。

2017年のNick Lumさん(人がフィルターバブルから抜け出すためのappを開発したスタートアップの人)がTwitterで使われているエコーチェンバーとフィルターバブルのニュアンスについて調べたブログの中では、エコーチェンバーは誰かの失敗を見下して嘲笑するようなときに使われていることが多く、フィルターバブルは自分に対して自己反省に使われていることが多いようです。

日本でこの二つの言葉が使われるシチュエーションまだまだ先の説明の意味が多いように思いますが、英語話者と話すようなときには注意したほうがよさそうですね。私も気をつけよっと。ではまたー

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