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Netflixで観た5本

最近、NetflixとAmazonプライムで映画を観続けている。
映画館に行く最大の敵は時間の確保だが、まぁ、どうも配信ではながら観になるので、しゃぶり尽くしているとは言い難い。

まず、昨年公開された『怪物の木こり』を観る。

三池崇史監督の新作である。亀梨和也主演の、サイコパスVS連続殺人鬼、という、頭の悪そうな題材の映画なのだが、なかなかのバイオレンス。血がビュービューである映画であり、その辺りは頑張っているのだが、然し、如何せん、今作で連続殺人鬼に狙われる人物が尽くサイコパスであり、その原因が過去に脳チップなるものを入れられたせいでそういう性格になってしまったという、その設定、と、いうか、その脳チップなるワードがツボに入ってしまい、役者さんが脳チップ、脳チップ言うたびにギャグに思えてしまってなかなか集中出来ず、気づけばいい話で物語は終わっていた。
この映画は☆4かな(最高が☆10)


で、その次に観たのが、『FALL』なる、600mの高さに登った二人の女性が降りられなくなって右往左往ならぬ上下昇降する映画なのだが、まぁ、所謂ワンシチュエーションスリラーである。

初っ端クライミングで始まり、主人公夫妻と友人の女性ハンターでクライミングをしていると、旦那が滑落して死亡。主人公は塞ぎ込み、アルコールにのめり込むが、そんな姿を見かねて(そしてYouTube動画にもするために)、廃棄された高さ600mの鉄塔(つまりは大体東京スカイツリーか)に登ることを提案する。まず、その時点で意味不明なのだが、この友人女性は恐怖を乗り越えるためだと、無理やり主人公をそこまで連れていき、もうやるしかないかー、と登り始める。
そこからは、まぁ、降りられなくなるわけだが、物語の構成としては、こういう映画にありがちな、『127時間』とか(これは傑作だが)、『ロスト・バケーション』的な、危機、危機、危機、そして自分を顧みて、覚醒、脱出への最期の賭けへ、となるのだが、まぁ、こういう映画は、つまりは、主人公が心を決めたら物語はそこでピークを迎えるわけだ。
然し、今作はこの迷惑千万な友人のハンターというキャラクターが、危機に対して冷静であり頼りがいがある、先輩なら最高のキャラクターであることが後半判明する。
この映画はまぁまぁおもしろかったが、然し、私は高所恐怖症。とてもじゃないが、登れないね。
この映画は☆6だね。

で、それから、『見えない目撃者』を観る。

これは韓国映画のリメイクで、まぁ、元警察官の視覚障害者の主人公が、少女誘拐事件の現場に遭遇し、独自で捜査していく物語だが、この映画には盲導犬が登場する。私は、犬が殺される可能性のある映画は観るのが嫌なので、なので、『ジョン・ウィック』シリーズも観ていない。いや、観られない。然し、今作は劇場公開時から評判も高く、観てみたかったので鑑賞した。
結果、まぁ、普通に良い映画だとは思うのだが、然し、やはり、後半の犯人の行動には少し無理がある。先述した『怪物の木こり』もサイコパス映画だが、今作の犯人もサイコパスであり、こちらの方がゴア描写は凄い。なかなか残酷なシーンも多いので、観る人によっては気持ち悪くなるかもしれない。
相当丁寧に演出しているが、ご都合主義が否めないことで損をしているが、なかなかハードなので好きなタイプだ。
この映画は☆5かな。

それから、次に観たのが『死霊のはらわた ライジング』。

まぁ、いつもの通り、死者の書である家族が血みどろのスプラッタ絵巻を繰り広げる、そんな映画である。ランニングタイムは96分と短くて嬉しい。
冒頭、とある惨劇が繰り広げられて、そこでアバンタイトルが出るのが最高にセンス溢れていて、これは面白いかもしれないな、と思ったが、そこがピークで、後はつまらない映画だったが、然し、まぁ、血がビュービュー出るので景気は良い。でも、若干ユーモアに欠けていて、そのせいで湿っぽい感じで湿度が高く、その辺りがマイナスに感じた。
96分でも長い。この内容なら、編集で70分にするべきだ。いや、60分で構わない。
この映画は☆4かな。

それから、『ブルービートル』を観る。DC映画で、昨年夏に全米では公開されていたが、日本ではスルーだったのだ。

今作は、まぁ、いつものヒーロー映画、そのオリジンに当たるわけだが、完全スパニッシュヒーローで、なかなか新鮮だった。
ブルービートルの戦闘シーンは迫力があり、なかなか画面のレイアウトも考えられていて、その辺りは面白いが、然し、この映画も長い。あと20分は刈込められるはずである。
然し、今回は、敵役のカラパックスに怒りをブツケて、彼を殺そうとする主人公が視る、カラパックスの過去シーンというのが、なかなかいい味を出していて、良い不殺シーン演出になっていた。
音楽もなんだかテクノ系で、ブルー・エレクトリカル・パレード感のある映像もなかなかにいい味を出しているが、如何せん、家族ぐるみのヒーローのため、話が四方に飛んで、視点もそれに伴うため、もう少し収斂して欲しいものだ。まぁ、それが今作の特徴でもあるのだろうが。
この映画は☆5かな。




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