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だって、このほうがリズムがいいんですもの


小説を書いていると、男言葉や女言葉の問題にすぐにぶち当たる。
私も、小説を書いていると、ついつい、女性の人物の言葉に「なのよ」だとか、「だわ」とか使いたくなる。
特に、「ですもの」「ですわ」などの、所謂お嬢様言葉は大好きである。
だって、品があるんですもの。
けれど、そのような言葉遣いをしている人は、方言などを除けばまぁいないわけだ。
男性も女性も、その言葉に性差などほとんどない。
けれども、これらの言葉は本当に使い勝手が良くて、
①簡単に何れかの性別の人物の言葉であることを伝えられる
②ダイアローグのリズムを掴むのに適している

という利便性がある。
小説は音のない世界だから、このような擬似的な言葉で性差を顕そうとしているのだろうか。
同じ言葉を喋っても、音や顔が見えれば、それはもはや違う言葉として産まれる。
音を生み出すために、不自然なことをし続けている。
文章は難しいなぁ。

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