2023.3.13 ペルシャ戦争 三橋貴明氏
これが本当の「将来世代へのツケの先送り」なんじゃないですか?【三橋TV 第676回】 2023.03.13
1:17~
マラソン「42.195km」は「第一次 ペルシャ戦争」で兵士が走って言った距離
三橋氏
「ペルシャ戦争」といえばね、「2回」あるんですよ、「一次」「二次」で。
「一次」は、「2万」ぐらいの「ペルシャ軍」がやってきて、それを「アテネ」中心の「重装歩兵」で撃退したの、「マラトン」って地で。
そこから、ある兵士が「アテネ」まで走って行って「我、勝てり」とか言って亡くなっちゃったから、「42.195km」、
高家氏
あ、マラソン?
三橋氏
これ「教養」って言うの。「42.195km」の「マラソン」。
それで「オリンピック」に「マラソン」という科目が、あの「種目」ができたんだけども、
「第二次 ペルシャ戦争」時、当時の「ギリシャ」はバラバラだった
そっちじゃなくて「第二次」の方なんですよね、
で、当時「ギリシャ」ってバラバラでしょ?「ポリス」バラバラ。
いうかね、「ギリシャ国」ってのが「誕生」するのってのがね、ものすごく最近なんですよ、「19世紀」から。
高家氏
その当時の「ギリシャ」はどんな感じ?
三橋氏
「ポリス」が、「共同体」です、「バラバラ」です。
で、しょっちゅう戦ってるの。
高家氏
う〜ん、「ポリス同士」で?
三橋氏
「ポリス同士」で。
だからせめて「平和の祭典」の時期、設けようじゃないかってことで「オリンピック」ができたの。
オリンピックの前後1か月だけは休戦しなければならないから。
高家氏
はいはい。
三橋氏
それで、「肉体で戦おう」という話なんだけど、そんなバラバラの状況でですよ、
それで「エーゲ海」の向こうにですね「20万の大軍」が来たわけですよ。
アテネの「テミスとクレス」が、300隻の船で攻めてきた
その時の「ギリシャ国民」のですね、「恐怖」たるや、多分「すごいんだろうなー」ってのがですね、思いますね。
その時にですよ、その時にその「アテネ」はですね「テミストクレス」が「政権」取るんですけど、リーダーの、あの。
「陶片追放」とか使って最近逃げるんだけど
彼、何やったかというと「船を作った」んですよ、「三橈漕船」の「ガレー船」ですね。「300席」作ったんですね。
「なぜか?」
「ペルシャ軍」って「海軍」弱いんですよね、っていうか「持ってない」から、「フェニキア海軍」なんで。
で、「20万」って「陸軍」ですね。
ペルシャ軍は「海軍」が弱く、「陸軍」が強い
「何で、「陸軍」が来てんのに、「海軍を強化した」のか?」と。
分かってたんですよね、「ギリシャの地」って痩せてるから、今もそうなんだけど。
行ったことある?
高家氏
あ、ないです〜。
三橋氏
これびっくりしたんだけどね、「白い」のよ、「岩」だらけなの。
高家氏
なんか、そのイメージあります。
三橋氏
「日本」だと「森だらけ」なんだけど。
けど、(ギリシャは)「土地」痩せててですよ、そこで「20万の大軍」を食わせるのは、相当大変ですよ。
高家氏
なるほど。
三橋氏
しかも、「ボスポラス海峡」経由で「北回りで運ぶ」ってなると、長いから、?でしょ、「あんまり運べません」と。
当然、「エーゲ海」渡ってくるんですよね、「兵站物資」が。それ、わかってたんですね。
高家氏
ふぅ〜ん。
テミスとクレスは、ペルシャ軍の「兵站物資」が、海から運ばれてくることに目をつけた
三橋氏
で、「大軍であればあるほど」そうせざるを得ない、「テミストクレス」わかってたから、まだちゃんと「戦争が始まる」って「誰も信じてない」頃から、頑張って、政権とって、それで「船を作る」と。
最初はなんか呆れられたらしいですけど。
高家氏
でも、あれ「テミストクレス」でしたっけ?
なんでこう「予知」っていうか(できたのか?)、
三橋氏
「予知」じゃない。 「ちゃんと考えた」ってことです。
「次は多分、大軍で来るだろう」と、そうすると「兵隊」の問題があるから「絶対、「エーゲ海」」を横断してくるだろう」と。
高家氏
なるほど。
三橋氏
そこで「フェニキア海軍」をね、倒してしまえば「兵隊」が 完全に途絶えちゃうんですよ。
「20万の大軍を養えるような、そんな豊かな土地じゃねーよ、我々は」みたいな。
っていうのを事前に「予測」して、それでもともと「アテネ」って「海軍国」で有名だけど海軍国じゃなかったんだよね
高家氏
「元々」は?
三橋氏
「元々」は。 「テミストクレス」以降なんですよ。
高家氏
ヘぇ〜。
テミスとクレスは「船をたくさん作って」笑われていたが、ちゃんと「サラミスの海戦」で勝つ
三橋氏
ということで、「将来のために「テミストクレス」が「リーダーシップを発揮」して、それで「アテネ」の「市民」 たちがですね「生産能力の限りを尽くして」それで「300席の艦隊作って」それで「フェニキア海軍」を破ったの、「サラミスの海戦」で。
それでもう、「ペルシャ」の「ギリシャへの野望」はもう墜ちいえたのね、その後も戦うんだけど、基本的には「サラミスの海戦」で、もう決定しました、あの「ペルシャ帝国の敗退」が。
つまり「将来のために」っていうふうに「予測」して、「テミストクレス」わが「海軍を整備した」から、「ギリシャはギリシャのままでいられた」。
高家氏
「生き残った」わけですね。
三橋氏
もしあれが「テミストクレス」いなかったら、「ギリシャは、ペルシャに飲み込まれて」、あと抵抗するのは「スパルタ」だけど。
さすがに「20万の大軍」にはね、「レオニダス」みたいな人がですね「1万人」とか「10万人」とか、いないと、勝てないです、みたいな話になっちゃうでしょ?
高家氏
はい。
三橋氏
そうするとですね、「ヨーロッパ」も変わってたかもしれないよね。
「ヨーロッパ」の語源
だいたいあれですからね、「ヨーロッパの語源」の「エウローペー」でこれ「テュロス王」の「奥さん」だったかな、あれ「娘」だったかな、「ゼウスがさらってった女性」がいるんですよ、「王女様」が。
その「エウローペー」からきた「ヨーロッパ」だから。
高家氏
あ、そうなんですか。ヘぇ〜、面白い。
三橋氏
だから、「ギリシャ」がなくなってしまっていたら、「ヨーロッパ」って言葉自体ないから、どうなってたかわかんないですよ。
高家氏
「ヨーロッパ」って呼ばれてなかったかもしれない?
三橋氏
「ヨーロッパ」じゃなかったかもしれない。
全然違う存在になってたかもしれないわけなんです。
今、我々は「将来世代への投資」はちゃんとしているか?
ということで ですね、要は、「今生きている我々」は「将来世代」、「将来世代」って言うとなんか綺麗事っぽいじゃん?
「子供」「孫」あの「ひ孫」のそういう話になっちゃうんだけど「将来の自分」でもいいよ。
「将来の自分のためにちゃんと考えて、今、お金を使って投資をする」ということをやらなくちゃいけないんだし、
「民間」は今、「デフレ」で「お金が乏しい」んだけど、「政府」には「貨幣的な制約がない」んだから、だから、「将来についてちゃんと考えて投資をする」ってことをやらないといけない。
これが「将来の将来世代 + 将来の我々に対する、今の我々の責務」ですね。
高家氏
はい。
三橋氏
「テミストクレス」はそれをやって歴史を変えちゃったの。
で、あれですよ、「テミストクレスの海戦」って、「人類史上初めて、海での戦いが勝敗を決した」っていう、そういう戦いです、それまで1回もなかった 。
高家氏
全部「陸」だったんですか?
三橋氏
全部「陸」、全部「陸」だったんですね。
もちろん「ギリシャの位置」ってのがポイントですよ。
「エーゲ海」から「ピッ」って、渡ってこれちゃう。
それを、それこそ「そこの平坦線を潰そう」と考えたんでしょうけども、そういうような人を「政治家」っていうんだと思うの、私。
高家氏
う〜ん。
今の日本がそれなりの先進国になったのは、我々先祖が「未来への投資」をしてくれたおかげ
三橋氏
で、しかも、「今の日本」の場合は、「貨幣的な制約がない」わけだから、「政治家」は「将来のことをちゃんと考えて、それで投資をしなさい」と。
その時に多分ね、めんどくさいんですよ。 色々ガチャガチャ「調整」して、どんどんやらなくちゃいけないんだけど、(でも)「それが仕事でしょ?」と。
いうか「我々」が、今日本国で、それなりのね、「生活を行われてる」のは、「戦後」特に「戦後の高度成長期にかけた、我々の先人(祖先)の「投資の判断」のおかげ」なんです。
下手したらね、「東海道新幹線」も「ない」からね。
高家氏
そうですよね。
三橋氏
「東名自動車道」もありません、めちゃめちゃ「生産性が低い、貧しい国」だったかもしれないし。
で、もし「投資を怠っていた場合」、「高度成長期」から「バブル」にかけて、「我々の先人が」、「政府」でもいいや、「投資」を怠っていた場合」はですね、その場合「我々はそのツケを払う」ことになるわけですよ。
高家氏
「不便な生活をする」みたいな?
三橋氏
「貧しい生活」ですよね。
誰もが自由で創造的な生活ができるような日本に
で、その「誰もが」ですね、その「ギスギスギスギス」するような、そういうふうに昨今はなってきてるんだけど、それこそが「将来世代への机の先送りなんじゃないですか」〜?
高家氏
すごい思います、しかもなんか、残しちゃいそう。
7:54~
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