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2023.4.12 令和5年予算で明らかになった 三橋貴明氏 

令和五年度予算 防衛費の増額はできた ということは・・・?【三橋TV 第689回】 2023.04.12

https://youtu.be/iU0K8BI_UFM

2:06~


「令和5年度予算」が成立され「歳出7兆円増」、と大々的に発表


三橋氏
「令和5年度予算」が成立したんですよ。
で、すごく「特徴的」なんですよね。

高家氏
なんか「大きかった」って、「過去最大」みたいな感じ?

三橋氏
新聞ではそうですよね、新聞では、そう出てます。
これがですね「令和5年度の一般会計予算」の「歳入」はどうで もよくて、「歳出」ですよね、
これが総額「114.3兆円」なんで、「7兆円弱」ぐらい、「令和4年度予算」と比べると「増えてる」のは確か。

問題は「何が増えてるか?」でしょ?

高家氏
そうですね、「中身」。

三橋氏
「中身」
でしょ?

ということでございまして、ブログでございますけれども、「3月29日」のブログですね、
「令和5年度予算成立 消えてない予算のキャップ」

高家氏
「キャップ」?

三橋氏
「キャップ」。

「骨太の方針2015(引き継ぐ大元)」では、「3年間で1,000億しか予算を増やせない(社保除く)」が、ひっそり入れられていた


覚えてます? 
昨年のちょうど今頃かな、もうちょっと後ですね、「骨太の方針 2022」の議論で、「揉めに揉めた」でしょ?
つまり「2015年」の時点で、「骨太の方針 2015」の時点で、「社会保障関係費を除く」と「3年間」で「1000億円しか予算を増やせん」と、

高家氏
はい。

三橋氏
つまり、「1年間333億円」ですね、「しか予算を増やせない」という縛りがいつのまにか入ってて、
安倍総理もご存知なくて、自民党の国会議員も、「緊縮派」は知らないけど、「ほとんど誰も知らなかった」と。
それで、「骨太の方針 2022」に、その「骨太の方針 2021 を引き継ぐ」みたいな言葉が入ってたわけですね。
強引に入れられようとしたのね。

え〜と、これですね。
「骨太の方針 2021 に基づき、経済財政一体改革を着実に推進する」という言葉を強引に「財務官僚」とか「緊縮派の政治家」たちが入れてきた

高家氏
で、「おかしいな〜」と?

それを城内氏が発見し、高市氏が応急処置をする


三橋氏
「おかしいな〜」ってことで、城内先生たちがですね、紐解いてって「あっ」っていうような、その「3年間で、1000億円しか予算を増やせない」という「縛り」を発見して、
「これはまずい」ってことで、「高市政調会長」に掛け合って、「ただし、重要な政策の選択肢を狭めることがあってはならない」という言葉を入れて、
これに基づいて「令和5年度予算が組まれる」ということに、一応なったわけです。

高家氏
はい。

三橋氏
(でも)「実態はどうだったでしょうか?」ということなんですね。

ということで「細かい数字」を見てみましょうかね。

高家氏
はい。

「令和5年度予算」について

「防衛関係費」(令和4年度)5.1兆円 → (令和5年度)6.8兆円 +「防衛力強化資金」3.38兆円


三橋氏

えーこれが令和5年度ですね、「令和5年度予算」なんですけど、やっぱ「特徴的」なのは「防衛関係費」が、これだけで「6.8兆円」と大幅に増えてます。
「5.1兆円」ぐらいだったかな、「令和4年度」は。

「+防衛力強化資金」、ちょっとこれ問題なんだけど、「どこから繰り入れるの?」とか、「本当に何使うの?」っていうのが、ほら、「財源確保法」の話でちょっと懸念を表明しましたけど、「3.38兆円」
だから、これも合わせるだけで「10兆円」くらいになってるのね。

高家氏
うん。

他に「利払費」、「債務償還費」、「社会保障」が増えている


三橋氏
で、「残り」増えてるのはね、「利払費」。「利払費」たいしたことないからいいんだけど、
「債務償還費」ね、例によって。
それと「社会保障」ってことで、ちょっと整理しました。

あの「令和4年度予算」と比べますとですね、だいたいこうなんですね。

総額7兆円増えてた内訳


「総額」は確かに「107.5兆円」です、これが「令和4年度」ですね。

高家氏
はい。

三橋氏
で、「令和5年度」「114.4兆円」なんで「6.8兆円」ほど増えてます、確かに。

「総額」の増え方としては、今まででは「最高かな?」という気がしますけれども、
「問題は中身」ですよね。

「債務償還費」・・・「60年償還ルール」というバカげたルールが原因


まず、例によって、「債務償還費」「7000億円」増えてます。
これはもうお分かりですよね?
「60年償還ルール」なんてバカなものがあるから「国債発行残高」を「60で割って」ここに「計上」しちゃうから、
これで食っちゃうんですよ、「7000億円」ですよ、「7000億円」、「増額分」だけだからね。

「防衛関係費」・・・「債務償還費」、「防衛費」、「社会保障」、「地方交付税交付金」だけ(安全保障なし)


で、「防衛関係費」「防衛力強化資金繰り入れ」含みますね、とりあえず。
それと「4.78兆円」増えてるんですよ。ほぼ「倍」に近くなってます、「繰入れ分」を入れると。

で、「社会保障」は絶対増えるんで、これが「6000億円」でしょ。

で、「地方交付税交付金」、まだコ○ナ続いてますよ、当然だから「地方交付税交付金」も「5000億円」なんだけど、

この「4つ」だけで、つまり「債務償還費」と「防衛費」と「社会保障」と「地方交付税交付金」だけで「6.58兆円」なんで、「ほぼ全て」ですね、「増額分」の、ということですよ。

高家氏
他は?

「文教・科学振興」「公共事業」「食料安定供給」「エネルギー対策費」は増えていない、減っている


三橋氏
「伸びてない」
のが「文教・科学振興」、「科学技術立国、どこ行った?」

高家氏
確かに。

三橋氏
どこにもないんだけどね、はなっからね。

「公共事業」、で、「食料安定供給」「エネルギー対策費」ここでビビったんです、私。
あの「エネルギー対策費」ね、「減ってる」の。 

高家氏
減ってるんですか?

三橋氏
ほら〜、びっくりしたぁ。信じられます?

高家氏
えっ、でも結構リアルに「エネルギー」で困ってません? ‥。

三橋氏
困ってます、はい。

で、「公共事業」はね、「頑なに6兆円」ラインなんですよ、これ「安倍政権」からなんだけど。

高家氏
どうしてなんですか?

三橋氏
わかんない。「頑なに6兆円」

もちろんね、「補正予算」で乗っけるから、実際もうちょっとあるんだけども、そういう問題じゃないんだよね。
もちろん「やるな」っていう話じゃなくて、それは「何でか?」っていうの、ちょっと説明したいと思いますけど、

さっきの「骨太の方針」ですよ。

高市氏が応急処置した「重要な政策の選択肢を狭めることがあってはならない」という文言は、全く意味をなしていない?


ただし、「重要な政策の選択肢を狭めることがあってはならない」
今の日本において「食料やエネルギーの安全保障」「防災交通インフラの整備」「科学技術の復興」、これ重要な政策でしょ、どう考えても。

高家氏
はい。

三橋氏
で、まぁ「公共事業」と「科学技術」については、「マスコミの洗脳」がねすごかったから、「マスコミ」っていうか「財務省」が始まりなんだけど。

だから「無駄な公共事業」とか、「科学技術投資は、選択の集中」とかね、思っちゃってる人多いと思うんです。

高家氏
あぁ〜、なるほど。

三橋氏
でも「食料」と「エネルギー」は別でしょ?
今「現在進行形」で、私たちは「食料やエネルギーの価格の高騰」に困っている、つまり「供給能力の不足」ですよね。

高家氏
はい。

「食料関係費」予算は横ばい、「エネルギー関係費」「安全保障の関係費」の予算は下げた「令和5年度」


三橋氏
に困ってるにもかかわらず、「食料関係費」は見事に「横ばい」で、
「エネルギー関係費」「安全保障の関係費」「下げた」んですよ。

つまりこれ「反故」にされたんですよ、この「骨太の方針」のここの部分、
「重要な選択の政策の選択肢を狭めることはあってはならない」

「狭めとる」やん。

高家氏
はい。

三橋氏
というか「減らしとる」やん。

高家氏
うん。

三橋氏
あのー、まぁ「公共事業」とか「科学技術」はまあちょっとね、あの置いといても、なんかピンとこないでしょ、一般の人。でも「食料」「エネルギー」は別だと思うんだよね。

高家氏
そうですよね。

三橋氏
でも「増やさない」と、いうことだから「キャップ」はね、まだハマってるの、結構。

高家氏
でも「酪農の方」とかも、結構困ってますよね?

三橋氏
そこもポイント。
もしかしたらね、「補正予算」組んで、手を打つかもしないんだけど、そういう問題じゃないんですよね。

あの、例えば「米の生産能力を増やしましょう」とか「酪農の生産能力を増やしてキープしましょう」っていうの、これが「長期的な食料安全保障」でしょ。

「補正予算、組むから」という言い訳をするかも? 「通常予算」で予算をつけることが大事です!


そのためには「通常予算で入れなくちゃいけない」んですよ、「予算」組まなくちゃいけない。

「これからもちゃんとずっとやってきますよ」っていうような「コミットメント」「政府」がしないと、普通に「廃業」じゃない?

高家氏
だって「補正予算」だったら、「その年つくかつかないか、わかんないです」みたいな。

三橋氏
「来年どうなるかわかんない」ってことになっちゃうでしょ。

さすがですね、まさにそこが「ポイント」です。

つまり「日本」「長期的な国民の安全を高める」、あるいは「みんなを豊かにする」ような、そういう「政策」についてなんだかんだ言って「予算のキャップ」これをはめられてしまっていて、
「増やせないし、増やしてない」というのが「令和5年度予算」で明らかになった。

「なんで、防衛費増やしたんでしょう?」

高家氏
えっ?

三橋氏
これはね、やっぱりね「アメリカ様」だと思いますよ。

続きはYouTubeで確認🐈

https://youtu.be/iU0K8BI_UFM


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