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ベストセラー「最高の睡眠」続編!

ベストセラー「スタンフォード式 最高の睡眠」の続編です。
前作よりも、専門的で深い内容となっています。
前作の内容を理解した上で読んだ方がよろしいかと思います。

この本を読んで役に立ちそうな情報を列挙していきます。

まず、理解しなければいけないこととして、睡眠の分野は未解明な事が多く、分かっていることでも、10%にも満たないということです。ネットの情報を簡単に取り入れてはいけません。この本に書いてあることや、信憑性の高い情報を選ぶべきです。
そして、その情報を自分の生活に、どう当てはめるか、どう使うか判断しなければなりせん。単に全てを実行するのは難しいので、自分の置かれた環境で、工夫しながら、少しずつ実行していけばいいと思います。無理に意識をして疲れるのは逆効果だと思います。

よく言われてることですが、寝ている間に記憶の定着や情報の整理が行われるため、就寝前の勉強は効率が良い。
睡眠不足だとこれが行われず、いらない情報を脳から排除できなくなる。これが続くと脳への負担が大きくなり、将来認知症やアルツハイマーになる確率が高まる。

睡眠負債は、すぐに返せない。
自分にとって理想の睡眠時間が取れない場合、睡眠負債が溜まっていきます。これは、一気にたくさん寝れば返せるというものではありません。
目安ですが、40分の睡眠不足で、睡眠負債を返すのに3週間かかったそうです。
統計として、6時間30分〜7時間30分が理想だそうです。

生理学的に午後3時が1番眠くなるため、仮眠を取った方が良い。眠いままの作業は、効率が落ちます。
20分程度の仮眠でパフォーマンスが向上します。

人間の体内時計は正確ではないため、毎日ズレていく。自分で調整することは可能で、毎日同じ時間に起きたり、ご飯を食べたりするルーティーンが大切。

睡眠の質を高めるには、いかに自然な入眠をするか。
いかに気持ちよく、スッと寝て、スッキリと起きれるのが質の高い睡眠であるといえます。

空腹の時は、(食べ物を求めるため)覚醒状態になります。逆に寝る直前の飲食は血糖値を急上昇させ、興奮状態になり、眠気の妨げになります。
なので、就寝前2〜3時間前に食事をとるようにしましょう。

就寝前の入浴は良いとされていますが、温まりすぎると、深部体温が元に戻るまでに時間がかかるので注意が必要です。足湯で足を温めて熱放散を用いるのが良いです。

日中眠くてしょうがない時の対処法
日の光やスマホから出る光を浴びると、覚醒ホルモンであるメラニンが分泌され、目が覚める。特にスマホからでる、ブルーライトは可視光線の中で最も波長が長く、網膜まで到達しやすい。
温かい飲み物を飲むと、深部体温が上昇し、活動力が向上する。
ガムを噛む。噛むことも運動であり、交感神経を高めるので、覚醒する。
食べ物を食べると消化運動によって体温が上昇し、眠気を覚ます。朝食はリズムを作る意味を兼ねて必要。カフェインを取る。

これらは、寝る前にしてしまうと良くないことですが、ビジネスシーンなど眠れない状況で、使ってみるといいかもしれません。

この本の後半は、睡眠障害について書いてあります。
不眠症や無呼吸症候群など専門的な内容となっています。
著者が主張することは、「知識のある専門医に診てもらうこと」です。
最初に示した通り、睡眠の分野は最新の情報が必要です。専門医であっても古い知識しか身につけていない人が多いそうです。