はじめに 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している、G検定を受験した。 誰でも作れるただの一般社団法人なので、たとえこの検定に合格したとしても、全く何の法的効果もない。 AI関係については、多くの民間資格がある中、自分でその資格の有用性をみきわめる必要があるだろう。 結果は、残念ながら合格だった。 シラバス 「G検定とは」のページには、シラバスより出題、と記載されている。公式には、次回2024#4試験から、シラバスが改定されるのだが、実際にはそれ
概要 前回、ClaudeとChatGPTという2つの生成AIに応用情報技術者試験(と同一日に実施される高度試験と呼ばれる試験の午前I試験)を解かせて、ChatGPTは惨敗したわけだが、ChatGPTがGPT-4oという新しいエンジンを搭載した新バージョンになったと言うことでリベンジしてみた。 準備準備については基本的には行っていない。ただ、前回、設問に対して2つの回答を出してしまった失敗を踏まえ、 # 今から出題する問題は4択で、正解はア、イ、ウ、エのいずれかです。 と
概要大学の入学試験を生成AIで解く、などと言う話を耳にして、「情報処理技術者試験でもいけるんじゃないか?」と思いやってみた。 準備タイトルには「応用情報技術者試験」と書いたが、正確には応用情報技術者試験と同一日に実施される高度試験と呼ばれる試験の午前I試験を解かせた。高度試験の午前I試験は、応用情報技術者試験の午前試験から30問をピックアップしたものになっており、生成AIに入力する事前準備が少なくて済む。 実際使ったのは、令和6年度春期試験の問題だが、グラフの読み取りなどを
なにやら、個人番号(マイナンバー)をユーザーに入力させ、不可逆な形で変換したものを本人認証のために使用しているサービスが炎上しているらしいという話を聞いた。 ハッシュ関数を使えば不可逆です、みたいな考え方であるが、法的な問題以前に、個人番号となりえる12桁の数字全てを総当たりで計算すれば、もとの個人番号を簡単に得ることができるのである。 そこで、Pythonで簡単なコードを書いて実証してみた。 まずは、個人番号をハッシュ値に変換するスクリプト(絶対個人番号を入力しないこ
長いタイトルだ。 デジタル庁設置に伴って、各省庁にまたがるウェブサイトがデジタル庁に移管された。そこで、デジタル庁所管になったウェブサイトの動作環境を確認することで、どのくらい「誰一人取り残さない」ウェブサイトになっているのか確かめた。 なお、引用している文言は、それぞれリンクしている政府サイトからの引用である。 e-gov「利用環境」ということで次のように書かれている(テーブルを改変)。 e-Govでは、ご利用いただく皆様に一定以上の質を確保したサービスを提供できる
前回の続き。 いろいろ設定して、WordPressの編集の仕方が分かってきたところで、IPアドレスが変更されて、またWordPressにアクセスできなくなってしまった。 今度こそは慎重にやろうと思ったのだが、前回書いたやり方でデータベースを書き換えても、うまくアクセスできない。 そもそも、WordPressのサーバのURLを変更するのも良くないことのようだし、DHCPで動的に設定したIPアドレスをURLにするのはもっと良くないことのようだ。 そこで、hostsファイル
前回の記事の続きである。 今回のテスト環境は、LAN上に存在するWindowsマシンにVirtualBoxでサーバを立てて、その上でUbuntu Serverを動かす。すでにUbuntu Serverのインストールは終わっていたので、そこから複製したものをWordPressインストール用にすることにした。 VirtualBox上でサーバを立てる以上当たり前のことだが、Virtual Boxマネージャーの「ネットワーク」の設定を「NAT」から「ブリッジアダプター」に切り替え
Overview@Niftyのブログサービス「ココログ」で10年以上、ブログを書いてきた。 数年前、ココログはリニューアルに失敗して編集するのも大変になってしまった。また、スマートフォン対応についてもレスポンシブデザインなどではなく、デザインのカスタマイズができない。昔からの@Nifty会員なので、会員なら無料のベーシックプランを使っているのだが、PCでは広告が表示されないのに、スマートフォンだといやらしい広告が表示されるというのも、スマートフォンでの閲覧がほとんどを占める
「一般社団法人PublicMeetsInnovation(PMI)」なる団体のnoteに、「デジタル大臣秘書官に聞く、デジタル改革」という記事が掲載された。 デジタル大臣秘書官の「プレゼン」が記事の大部分を占め、あたかもデジタル庁(準備中)の広報である。 そうであるならば、デジタル庁(準備中)のサイトでもなく、ここ半月更新されていないデジタル庁(準備中)のnoteでもなく、いち一般社団法人のnoteに政府要人が「プレゼン」を掲載するのかよくわからない。 一般社団法人Pu
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。 (1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。 (2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。 (警告表示除けで一部伏せ字となっています。あしからず。) 長く苦しい受験本来であれば
ニュースサイトのようなみだしだがこれが、ツッコミどころのある募集であることが、すでにネットで話題になり始めている。 その全てが、募集要項に記載されている。 話題になっていたのは、主にこの項目。 本業務の実施に際しての、交通費、通信費、事務・消耗品費、会議費等、一切 の経費については、当室から情報の提供を受ける採択事業者が負担することと する。 つまり、無償でやる事業者を募集する、ということである。これをやる事業者のメリットとはどんなものだろうと探してみたが、 応募事
デジタル庁(準備中)のブログデジタル庁(準備中)のセキュリティチームと称する人たちのインタビューである。記事からは、我々が、国の情報システムを守っていくんだ、という主張が見て取れる。 しかし、国のサイバーセキュリティを守る司令塔は、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)ではないのか。ブログでは、確かにNISCという文字が書かれているのだが、添え物のような感じもする。 デジタル改革関連法案ワーキンググループ このことについては、すでにデジタル改革関連法案の検討において
「pythonは学習が簡単なプログラミング言語」とはいうけれども、ライブラリを含めて使いこなすのは難しい。そんな中、文系のドシロートでもpythonで簡単なスクリプトを作ってみた。 randpasswdsym.pyimport sys,string,random,secrets if int(sys.argv[1])<4: print('String too short.') exit() passwd=[secrets.choice(string.as
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。〈共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル2相当〉 はじめにこれは、受験対策記ではありません。過去に例のないような国家試験を受験した、体験記です。 伝説とはこの試験、午前試験は90分で50問多肢選択式(四肢択一)出題されて60%以上の正解で合格、午後は90分で多肢選
ITパスポート試験とは、独立行政法人情報処理推進機構が実施している国家試験であるが、はっきり言って存在意義は薄かったし、役目を終えたと思う。 職業人として備えておくべき、情報技術に関する共通的な基礎知識を習得した者であり、担当する業務に対して情報技術を活用し、次の活動を行う。 (1) 利用する情報機器及びシステムを把握し、活用する。 (2) 担当業務を理解し、その業務における問題の把握及び必要な解決を図る。 (3) 安全に情報の収集や活用を行う。 (4) 上位者の
合格率21.2%の楽勝試験なんですよ。どんなものかというと、 サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者 となにやら難しいことが書いてある。ようは、サイバーセキュリティの専門家である。 自分のスペックを知るこの試験を受ける前に、応用情報技術者試験の合格発表を控えていたのだが、お試しでこの支援士